昨日の中3ステラは、「仮定法」の導入授業。
これをもって、中3の内容、じゃなくて、中学の内容が全て終了した。
案の定、中3ステラの子たちは、仮定法なんて軽々と理解してしまう。
でもこれは、別にこの子たちが特別に優秀だからなのではなく、
仮定法なんて基礎からの積み上げがしっかりとされてれば、つまずくポイントは全くない、というだけに過ぎない。
現に、仮定法のルール自体は次の一文で完結する。
「明らかに事実と異なることは、動詞の時制を1つ昔にずらす。」
これだけ。
ここからスタートして、
・「現在」の事実と異なるなら、過去形にする。(ただし、be動詞はwereに統一。)
・「過去」の事実に異なるなら、過去完了形にする。(これは高校内容だから、昨日の段階では詳細はカット。)
という話に入り、
仮定法が使われる代表的な場所として、「If A, B」と「I wish ~.」の紹介。
もちろん、そこになぜ仮定法が使われるかという話も一緒にしながら。
そして最後に、If A, B.のAが仮定法なら、Bの部分には必然的に助動詞の過去形が使われる(絶対に使いたくなる)、
というところまで話して、全て説明完了。
あとは、問題演習で頭と体に馴染ませるプロセスに入っていく。
うーむ、文字だけだとちょっと伝わりづらいな・・。
けど、基礎がしっかりと固まっていれば、
「明らかに事実と異なる」という条件のもとで動詞の形が変わるだけだから、
難しいと感じるポイントは全く見当たらないんだ。
もし「難しい」と感じるのなら、それは、
仮定法が難しいのではなく、その前の段階でちゃんと積み上げがされてない、ということ。
ここでもやはり、基礎力の威力が全開で発揮される。
分詞や関係代名詞と一緒だ。
この「仮定法」は、今の学習指導要領に変わってから高校から下りてきたもので、
当初はやたら、業界人が「難しくて大変だ」とか無駄に騒いで不安を煽りまくってたけど、
実際は仮定法なんて、全然難しくない。
だから、無駄に煽るのはやめてくれって、その時は本当に強く思ったものだ。
ただ、1つ言えることは、教え方を間違えると途端に難しくなるというのも、これまた事実。
おそらく昔からの典型的な教え方は、
「If + S´ + 動詞の過去形 + ~,S + 助動詞の過去形 + 動詞の原形 + ~.」
みたいな、形から入っていくやり方だと思うんだけど、
これをやると仮定法は途端に、難しくて面倒くさくて厄介なものになる。
自分も昔、高校生に初めて教えた頃にこれでやったら、見事に崩壊してしまったという苦い経験がある。
このやり方は本当に、回りくどくて情報が多くて面倒くさいんだ。
そんなことやるより、最初に書いた一文で本質をズバッと突いてしまえば、一撃で終了する。
もちろん、基礎がしっかりと固まってることが前提だけどね。
さてこの後、中3ステラは、
再度、中学内容の総復習のターンに入った後、
夏休みからは実戦演習のステージに上がる。
ここから一気に駆け上っていくんだ。