はっきり言おう、そんなに効果はない。
むしろ長い目で見ると、良くないことの方が多い。
気持ちは分かるのよ。テストの前は家で集中して勉強に取り組みたい、という気持ち。
けれど、テストの前に1日くらい塾を休んだところで、
その時の気休めにはなるかもしれないけれど、それは一時的なもの。
それに、もし、やるべきことが終わらなくて塾どころではない、という状況であるのなら、
そもそもその前からの取り組みに問題があるのであって、
それは絶対に改善が必要なこと。
実際に色々な生徒を見ていると、
どんな成績層であっても、成績を確実に上げ続けてる子は、
テストの前だからと言って塾を休むことはしてない。
その理由は、おそらくだけど、
「楽な方に流されてない」ということなんだと思う。
そういう心構えが、勉強にも反映されているのではないだろうか。
たしかに塾を休んで家でやるのは楽ではあるけれど、
あえてその選択をしていない。
逆に、「休む」方を選択する子は、
ともすると最初から「テスト前は塾を休む」と決め込んでることもあり、
最初から、それありきでテスト勉強に取り掛かる。
そうすると、どこかで気の緩みが生まれてしまう。
この「気の緩み」は、学力や成績向上を邪魔する大きな阻害要因だ。
もちろん、家でも塾と同等のことができれば問題ないのかもしれないけど、
そもそも「気の緩み」が生じやすい状況の中でそれをやるのは、思うほど簡単なことではない。
そしてもう一つ。
日頃の積み上げにはあまり力を入れず、
テストが近づいてきた時だけ、その目先のテストに向けて集中的にテスト勉強をする
という勉強のしかたは、いずれどこかで必ず破綻する。
量も多くなり、難易度も高くなってくるからだ。
だから、そうならないうちに、正しい学習習慣を身につけ、
目先のテストなんぞに振り回されないしっかりとした土台を作っておくことが必要なんだ。
結果的にそれが、勉強を最も楽に進めていけることになるからね。