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算数や数学の「速さ」の問題で必ず目にする「みはじ」の図。
中学生以上であれば誰もが一度は見たことがあるだろう。
「み」は道のり、「は」は速さ、「じ」は時間を表し、
求めたいものを手で隠して出てきたものがそのまま式を表す、
というものだ。
僕も昔はこの図を使って教えていたが、最近は使ってない。
たしかに簡単に解くためのお役立ちツールなのかもしれないが、
これを使うことによる「弊害」もある。
そもそも「速さ」とは、
「時速」だったら、「1時間あたりに進む道のり」、
「分速」だったら、「1分間あたりに進む道のり」、
「秒速」だったら、「1秒間あたりに進む道のり」
のことである。
この「1○○あたり」というのは、まさに「単位量のあたり」。
つまり、「速さ」とは「単位量あたりの大きさ」の応用に過ぎないのだ。
しかし、あの「みはじの図」を使ってしまうと、それが見えなくなってしまう。
解くのは簡単になるかもしれないが、大事なことが見えなくなってしまう。
そういう勉強を続けていると、
最初のうちはいいかもしれないが、ある時を境に逆に大変になってくる。
速さの問題も、問題文から単位時間(1時間や1分や1秒)あたりに進む道のりを読み解き、
それを元にしながら解いていった方が、
最初は大変かもしれないけど、原理をしっかりと理解しながら解いていくことができる。
そうしていくと、応用問題もちゃんと一人で考えて解けるようになる。
昨日の小6の子は、それでスラスラ解いてた。
「みはじ」の図は一切使わず全問正解。
テキストには書いてあったんだけど、オール無視(笑)
あ、ちなみに、算数があまり得意じゃなくてうちに来た子です。
そんな子でも、最初にちゃんと教えてあげれば余裕で解けていく。
この子も確実に、応用問題もスラスラ解けるようになるだろう。
応用力というのは、こうやって身につけていくものだ。