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「子は親の背中を見て育つ」
という言葉がある。
誰もが一度は耳にしたことがあるだろう。
もちろん、文字通り「背中」を見て、ということではないよね。
ネットで調べると、
「親は子の鏡」ということわざと同じ意味とされており、親と一緒に暮らしている子どもは、親のよい面も悪い面も自然に身につけてしまうため、親は普段から自分の言動に気をつけるべきだという意味合いがあります。
という感じで出てくる。
これってつまり、
僕の解釈もミックスさせていうと、
「子供は親の生き様を見て育っていく」
ということだよね。
ということは・・・?
家で勉強しない、勉強する意思を一片も感じさせない子に向かって、
ただ口うるさく「勉強しなさい」っていうのではなく、
親が自分の生き様を見せながら子供たちに勉強への興味や関心を持たせるようにした方が、
はるかに効きめがある、ということになるよね、きっと。
たまに、「我が子を全員東大に入れました」という親がネットやテレビなどで紹介されたりするけど、
その人たちが共通して言っているのが、
「子供に「勉強しなさい」と言ったことはありません」的なこと。
これ、本当にそうなんだと思う。
口で「勉強しなさい」とは言わない。
けれど、親の生き様を見て、子供たちが自然と勉強に興味や関心を持つようになる。
だから進んで勉強するようになる。
少し視点を変えてみると、
たとえば、親がお医者さんの家庭では、
きっと日々の会話の中で、
医療技術や患者とのコミュニケーションなどの話が自然と出てくるだろうから、
子どももそれに興味を持ち、「自分も将来は医者になりたい」という気持ちが芽生える可能性が高い。
だからそれに向けて自分で勉強するようになる。
親が音楽家の家庭では、
きっと毎日、音楽が家中にあふれてるだろうから、
子どももそれに興味を持ち、自然とその道を選ぶようになる可能性が高い。
だから「自分もやってみたい」という気持ちが芽生えてくる。
もちろん、そういう特別な職業ではなくても、
親が日々、仕事を通して何を考えているか、
別に仕事に限ったことではない、どういう考えでこの社会を生きてるか、
人生の先輩として、今までどういう経験をして、どういうことを学んできたか。
そういうことをざっくばらんに話していくと、
子どもも自分の将来のことに少しずつ関心を持つようになって、
「やっぱり勉強が必要だよね。自分の親もそうやってやってきたんだもんね。」って考えるようになり、
言われなくても勉強に取り組むようになるんじゃないかなと、
この仕事を四半世紀以上続けてきて、たくさんの子供たちやその親たちを見てきた経験から、
僕はそう確信してる。
別に、学校の勉強じゃなくてもいい。
少なくとも、何か自分の将来に向けて、一歩ずつ歩み始めてくれるんじゃないかな。
少なくとも、
日々スマホやゲームにどっぷり浸かりまくってる生活からは無縁の生活が始まるに違いないと思うよ。