春日部の塾、春日部アカデミーのブログ「春日部アカデミー通信」へようこそ!
さっきのブログに、努力の重要性を書いた。
しかし、最初から嬉々として、喜んで努力をするような子がいるだろうか。
僕は、そんな子がいたら会ってみたい。
今までに一度もそんな子に出会ったことが無い。
努力は、続けていくと少しずつ成果が見えてきて、そこに楽しさも見出せるようになってくるが、
最初は苦痛以外の何物でもない。
そんなものからは逃げ出したいというのは、
おそらく人間の防衛本能から来るものかもしれない。
だから、子どもなんて全力で努力から逃げ出したいんだ。
親から「やりなさい!」って注意されたって、
自分の中にある防衛本能が働いて、全力でその場から逃げ出そうとする。
都合のいい嘘を並べたり、ダンマリを決め込んだり、「うっせーなぁ!」とキレてみたり、
それはそれは、全力の極みだ。
そんな子どもに、最初から大人の理想を期待してはいけない。
いくら身体が大きくなったって、言うことがちょっと立派に、時には生意気になったって、
所詮は子供。
成功の経験も失敗の経験も、大人と比べたらケタ違いに少ないんだ。
だから、こちらの思った通りになんていくわけがない。
むしろ、いかないのが当たり前だ。
親の、そして大人の役割は、
子どもを最後まで信頼し続け、成長の芽が出るのをじっと待ち続けること。
その過程で叱咤激励も重要だが、最後は、待たなくてはいけない。
結局、教育とは「忍耐」なんだと思う。