基礎が大事。土台が大事。
これは、何をやるにしても言えること。
スポーツだってそうだし、
楽器の演奏や歌だって、絶対にそうでしょ。
運動部や吹奏楽部や合唱部の人なら分かるよね?
そしてこれは勉強にも言えること。
今さら何を、という感じかもしれないけど、
大事なことだから何度も何度も言うよ。
勉強も、基礎や土台が何よりも大事。
じゃあ一体、基礎って何なの?って話になるんだけど、
基礎は、ただ単に簡単な問題が解ければいい、
という単純な話ではないんだ。
もちろん解けなければ何も始まらないから、
これは大前提、初めの一歩だけど、
重要なのは
どんな条件であっても正解が即座に出せる、
ということ。
たとえば、かけ算九九。
学校の勉強を真面目に受けていれば、
遅くても小学校高学年くらいになれば、
考えなくてもいつでも即座に正解が出せるでしょ?
これが、「基礎が固まっている」という状態。
そしてこれがなぜ可能になるかというと、間違いなく、
何度も何度も繰り返し練習をしてきたから。
その結果、
どんな状況であっても即座に正解が出せる状態になる、というわけ。
そしてもう一つ、
かけ算のしくみ、なぜ「2×3が6になるのか」ということを
ちゃんと理解してること、
そして、それを言葉で説明できることも重要なこと。
かけ算九九くらいになると、あまりに当たり前すぎて、
なぜ2×3が6になるかっていきなり説明を求められても
一瞬言葉に詰まってしまうかもしれないけど、
最初の習得の段階では必ずこのステップを踏んでるはず。
そうやって、まずは言語で理解して、
それを日々の練習によって体に馴染ませる。
ここまでやって、初めて「基礎が固まった」という状態になる。
これが、勉強でもとても重要だよ、ということ。
大変だと思った?
うん、そうだよね。分かる。
嘘はつきたくないから正直に言うけど、
楽なことじゃないよ。特に最初のうちはね。
けど、やり続けていくと間違いなく楽になってくる。
それは、やっていくうちに徐々に慣れていくからということと、
自分の中に積み重ねていった基礎力が、
次のことを習得する時に大きな支えになってくれるから。
こうやって基礎力をガチガチに固めて、
少しずつ大きくしていけば、
入試レベルの実戦問題だって、
自分でどんどん解けるようになっていく。
いくら難問だって言っても、
所詮は基礎事項が複雑に絡み合ってるだけだからね。
だから、それをちゃんとほどくことが出来れば、
目の前が一気に晴れたようにスーっと解けるようになっていく。
ちなみに、この時の快感は、
言葉では言い表せないくらいのものだよ。
一度味わったらきっと病みつきになるから。