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11/3に行われた今年度第6回目の北辰テストの「福地的、問題の分析と講評」
前回の数学に続き、
今回は社会。
全開は唯一、平均点が60点超えと断トツの社会だったが、
今回は果たしてどうだったのか。
早速スタートです。
【大問1】
世界地理。印象としては、前回よりも若干難しくなったか。
といっても、どれを取っても教科書レベル、基本レベルではあるが。
問題ごとに見てみると、
問1 「南極大陸」を答えさせるのは、そろそろネタ切れか?という感じ(笑)
問2 各気候帯における住居の特徴の出題は、ここ最近のブームと言えよう。
問3 南アメリカの農業と言ったら、これしかないでしょう。
問4 資料読み取り問題の典型題。
問5 各国の宗教別人口割合のグラフだけど、ここまでのボーナス問題は見たことがない。
【大問2】
日本地理。難易度は前回と変わらず。つまり、基本レベルの問題のオンパレード、ということ。
問1 雨温図の典型題。超基礎の知識で余裕で正解できる。
問2 求められてるアンサーは基本事項だけど、それを引き出すための質問のしかたに、少し無理がないかい?そういう意味で、ちょっと悩んだ受験生も多いかもしれない。
問3 資料の読み取りだけど、「人口」と「米」のデータを見れば迷いようがない。
問4 答えになってるこの言葉は、スーパーの野菜売り場などでもよく見かけるね。
問5 最近の地形図の問題は、この出題パターンに変わってきた。「単に知識を問う」から一歩前進した感じ。
【大問3】
歴史の前半。難易度は少し上がってる。
問1 飛鳥時代と同時期の世界の様子。Yの内容で悩んだ受験生は多かったかも。「十字軍」は出題頻度が非常に高いね。
問2 墾田永年私財法が「なぜ」作られたのかをちゃんと知っておけば大丈夫。用語の暗記だけでは解けない問題。
問3 これはあまりにも有名すぎる。
問4 「二毛作」、「惣」など、各時代の特徴となるような言葉をその時代とつなぎ合わせて覚えておく。そういう勉強をしていれば簡単に解ける。
問5 「活版印刷」は若干マイナーな要素だけど、それ以外はメジャー級なので余裕で正解できるでしょう。
【大問4】
歴史の後半。
前回、ちょっと難しめの問題も出始めたなと感じたけれど、
今回はうって変わってめちゃくちゃ簡単。
今年度最も易しい問題と言ってもいいのではないか。
問1 これは、もう、ねぇ。基本中の基本。
問2 記述問題だけど、資料をそのまま素直に読み取ればいいだけだし、内容的にも、この時代の盗聴の一つ。
問3 出来事の並べ替えだけど、最近では珍しいほどの簡単さ。歴史の大まかな流れをおさえてるだけで正解できる。
問4 これも、何度も目にする言葉。
問5 バブルの崩壊とEUは、平成に入ってだからねぇ。残りの3つは、それぞれの背景までをちゃんとおさえておけば、迷わなくて済む。
【大問5】
公民分野の問題。まだ馴染みが薄いこともあり、難しく感じた受験生も多いかもしれない。
問1 ルソー、モンテスキュー、ロック。この3人の著書は覚えておかなくてはいけない。
問2 これは、あまり迷わずに解けただろう。
問3 憲法改正の手続き。少し前ほどホットな話題ではないが、これからの社会を生きる身としては覚えておかなくてはいけないだろう。
問5 この言葉、たまにニュースで聞く言葉だね。
問6 (1)と(2)、どちらも重要事項なので正しく覚えておかなくてはいけない。これからの社会を生きる身としては。
【大問6】
地歴公民の融合問題。
問2 この時期に都道府県の位置を聞くだけの問題が出るとは・・・。
問3 この言葉も重要語句だね。
以上、社会はこんな感じ。
今回は全ての問題に対してコメントを付けたが、
それだけ基本レベルの問題だらけだったということ。
今回、全体の平均点が70点とかになってしまうのではないか。
思わずそう感じてしまうほどの簡単さだった。
一体全体、北辰テストに何が起きてるのか・・・。
逆に今回の平均点は、たとえば前回と同じくらいになってしまったとすれば、
それはそれで大問題である。
満点の子も続出するのではないだろうか。