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【R06・第5回北辰テスト(9/29実施)】福地的、問題の分析と講評<社会>

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昨日行われた今年度第5回目の北辰テストの、かなり個人的な分析と講評。

 

数学に続き、

 

k-acdm.jp

 

 

今回は社会。

 

 

早速まいりましょう。

 

 

 

【大問1】

 

世界地理。本当に、どれを取っても基本問題ばかり。

 

問5の記述は、地中海性気候の特徴について述べるものだが、おなじみの鉄板問題。

 

問6は資料問題だが、選択肢を正しく読み取ることと、簡単な「割合の計算」が出来ること。それさえあれば間違いようがない。

 

 

【大問2】

 

日本地理。これも、基本的な知識が正しく身についていれば、悩む問題はゼロ。

 

問2は、人口で「福岡県」が確定、果実(みかん)で「和歌山県」が確定、という流れ。

 

問3は、冬の降水量が多さで「福井市」が確定、冬の気温の低さで「松本市」が確定、という流れ。

 

問4は、記述問題だけど鉄板問題だね。

 

問5の地形図の問題も、考える余地はほとんどなく、サクッと正解を見抜けるはず。

 

 

なんだろう、最近の北辰テストは、地理が異様なほど簡単だ。

 

 

【大問3】

 

歴史の前半。

 

少しだけ突っ込んだ問題もあるが、全体を通してみるとやはり易しめの問題が多い。

 

問1~問3は、しっかりと勉強していれば間違いようがないだろう。

 

問4は、「惣」=室町時代、「備中ぐわ」「千歯こき」=江戸時代、「三世一身法」=奈良時代、という関連付けが正しくできていれば迷う余地なし。

 

問5は、名誉革命が1688年(ざっくり、1700年前後)だから「誤」。コロンブスが1492年だから「正」。この2つの超基礎知識があれば、オスマン帝国の話が分からなくても正解が分かる。

この問題は、こういうラッキーアイテムが隠されていることが多い。

 

問6は、「武家諸法度」=江戸時代、「(永仁の)徳政令」=鎌倉時代、「バテレン追放令」=豊臣秀吉、という知識で消去法でいけるが、それよりも「南北朝の統一」で室町時代一択だろう。

 

 

【大問4】

 

歴史の後半。

 

ちょっと難しめの問題も出始めた。

 

問2,問3、問5あたりで一瞬手が止まった受験生は多いのではないか。

 

問2は、「株仲間」は超メジャーだけど、それによる江戸幕府のメリットは盲点だね。

 

問3は、この時代の流れをかなり細かく覚えておかないと、ちょっと手が出せない。さらに、他の3つの流れに全く関係のない「教育勅語」が紛れているあたりも、相当厄介な問題。

 

問5は、沖縄返還自衛隊あたりは鉄板だが、他の3つは、それほど細かいことではないとはいえ、少々イヤな選択肢。

ちなみに、昨年、日本テレビが「テレビ放送開始70周年」ということで特番を組んでいた。

こういうところにも、さりげなくヒントは隠されている。

 

テレビは、適度に見た方がいい。

 

 

【大問5】

 

公民分野の問題。今回から出題が始まった。

 

ただ、ここの4題は、これまたどれも基本的な問題ばかり。

 

問2の「AI」や、問4の「持続可能な社会」は、最近、そこらじゅうで目にする言葉だ。

 

世の中の出来事に興味関心を持つこと。これが公民の基本であると、

 

改めて感じられた。

 

 

【大問6】

 

地歴の融合問題。

 

4つとも、基本知識があれば迷うことなく解ける。

 

問2の記述も「一揆」という語が大ヒントとして指定されてるので、逆に「何か裏があるのか?」と勘ぐってしまいたくなるくらいだ。

 

 

 

社会はこんな感じ。

 

 

今回は、前回よりは若干平均点が下がるかもしれない。

 

前回の9月の問題は、とにかく易しかったからね。

 

 

各内容の基本知識を、表面的な暗記だけではなく

 

「なぜ、そうなる?」ということも必ず一緒にして身につける。

 

そして、世の中の色々なことに興味関心を持つ。

 

 

これが社会の勉強の基本であり、

 

それを日々コツコツと積み上げてきてる子は、間違いなく高得点を取れるのだ。