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昨日行われた今年度第5回目の北辰テストの、かなり個人的な分析と講評。
数学に続き、
今回は社会。
早速まいりましょう。
【大問1】
世界地理。本当に、どれを取っても基本問題ばかり。
問5の記述は、地中海性気候の特徴について述べるものだが、おなじみの鉄板問題。
問6は資料問題だが、選択肢を正しく読み取ることと、簡単な「割合の計算」が出来ること。それさえあれば間違いようがない。
【大問2】
日本地理。これも、基本的な知識が正しく身についていれば、悩む問題はゼロ。
問2は、人口で「福岡県」が確定、果実(みかん)で「和歌山県」が確定、という流れ。
問3は、冬の降水量が多さで「福井市」が確定、冬の気温の低さで「松本市」が確定、という流れ。
問4は、記述問題だけど鉄板問題だね。
問5の地形図の問題も、考える余地はほとんどなく、サクッと正解を見抜けるはず。
なんだろう、最近の北辰テストは、地理が異様なほど簡単だ。
【大問3】
歴史の前半。
少しだけ突っ込んだ問題もあるが、全体を通してみるとやはり易しめの問題が多い。
問1~問3は、しっかりと勉強していれば間違いようがないだろう。
問4は、「惣」=室町時代、「備中ぐわ」「千歯こき」=江戸時代、「三世一身法」=奈良時代、という関連付けが正しくできていれば迷う余地なし。
問5は、名誉革命が1688年(ざっくり、1700年前後)だから「誤」。コロンブスが1492年だから「正」。この2つの超基礎知識があれば、オスマン帝国の話が分からなくても正解が分かる。
この問題は、こういうラッキーアイテムが隠されていることが多い。
問6は、「武家諸法度」=江戸時代、「(永仁の)徳政令」=鎌倉時代、「バテレン追放令」=豊臣秀吉、という知識で消去法でいけるが、それよりも「南北朝の統一」で室町時代一択だろう。
【大問4】
歴史の後半。
ちょっと難しめの問題も出始めた。
問2,問3、問5あたりで一瞬手が止まった受験生は多いのではないか。
問2は、「株仲間」は超メジャーだけど、それによる江戸幕府のメリットは盲点だね。
問3は、この時代の流れをかなり細かく覚えておかないと、ちょっと手が出せない。さらに、他の3つの流れに全く関係のない「教育勅語」が紛れているあたりも、相当厄介な問題。
問5は、沖縄返還や自衛隊あたりは鉄板だが、他の3つは、それほど細かいことではないとはいえ、少々イヤな選択肢。
ちなみに、昨年、日本テレビが「テレビ放送開始70周年」ということで特番を組んでいた。
こういうところにも、さりげなくヒントは隠されている。
テレビは、適度に見た方がいい。
【大問5】
公民分野の問題。今回から出題が始まった。
ただ、ここの4題は、これまたどれも基本的な問題ばかり。
問2の「AI」や、問4の「持続可能な社会」は、最近、そこらじゅうで目にする言葉だ。
世の中の出来事に興味関心を持つこと。これが公民の基本であると、
改めて感じられた。
【大問6】
地歴の融合問題。
4つとも、基本知識があれば迷うことなく解ける。
問2の記述も「一揆」という語が大ヒントとして指定されてるので、逆に「何か裏があるのか?」と勘ぐってしまいたくなるくらいだ。
社会はこんな感じ。
今回は、前回よりは若干平均点が下がるかもしれない。
前回の9月の問題は、とにかく易しかったからね。
各内容の基本知識を、表面的な暗記だけではなく
「なぜ、そうなる?」ということも必ず一緒にして身につける。
そして、世の中の色々なことに興味関心を持つ。
これが社会の勉強の基本であり、
それを日々コツコツと積み上げてきてる子は、間違いなく高得点を取れるのだ。