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11/3に行われた今年度第6回目の北辰テストの「福地的、問題の分析と講評」
前回の社会に続き、
今回は4教科目、理科。
いつもながらに読ませる文字量が多く、
じっくり読んでいては40分では足りなくなる。
よって、「無意識的有能」(考えなくても出来てしまう)の状態に少しでも近付けておく必要があるのがこの理科だが、
はたして今回はどうだろうか。
早速まいります。
【大問1】
小問集合。どの問題も、基本事項や基本用語がしっかりと身についていればサクサク解き進められる。
速い子は1分ほどで解き切ってしまうだろう。
いくつかの問題をピックアップしてみよう。
問1 火成岩の種類の知識を問うもの。先日の北辰模試解説で扱ったから、春アカ生はできたよね? ね?
問2 結局、「胚珠が種子になる」ということが分かってるかどうかの問題
問7 「発熱反応」と「吸熱反応」という言葉。意外と盲点かも?
他の問題は、本当に基礎中の基礎。
【大問2】
「湿度と雲のでき方」の問題。
問1は鉄板問題で、常識的に考えても解ける問題だからサクッと解けるだろう。
しかし、問2と問3が少々面倒くさい。問題自体は基礎事項の組み合わせだが、考えるプロセスが若干多めで、焦ってしまうと正解にたどり着けなくなる。
この2問の山を乗り越えれば、あとは簡単。
問5は記述だが、求められてるアンサーは単純そのもの。しっかりと練習を積んでないと、逆に不安になるかもね。
【大問3】
生殖と遺伝の問題。前回もここからの出題があったが、今回はそれよりさらに一歩踏み込んだ内容。
問4と問5が少々面倒な問題なので、問1から問3をいかにサクサク解くかが重要。
問1は記述だけど、内容的には鉄板問題。
こういうところで、冒頭に言った「無意識的有能」の力が試される。
問4と問5は、あくまでも基礎事項の組み合わせであるが、
遺伝の仕組みをしっかりと理解し、それに沿った手順で解き進めないと正解にたどり着けない。
【大問4】
期待の発生方法や性質に関する内容。
問1から問3までは、驚くほど簡単な問題。
問4も、正しく順序だてて考えれば正解にたどり着ける。若干面倒くさいが。
問5は、二酸化炭素とアンモニアの性質自体はおなじみのものだが、それ以前に問題文の読み取り力が試される問題。
【大問5】
静電気や放電、X線に関する問題。
中2で学習する電気の単元は、オームの法則や発熱、磁界などが王道だが、
今回の内容もしっかり押さえておくべき。
なぜかというと、今回の問題もそうだが、
知識だけで解けるからだ。
計算は全く必要ない。きちんと知識を整理して習得していれば、
ほんの数分で全問正解が可能。
日頃からの努力の積み上げが試される問題である。
以上が理科について。
難易度のバランスは、今回もとても良い。
平均点は、前回よりも上がりそうだ。
というか、この難易度であるならば上がっていてほしい。
一見難問に見える問題も、実は基礎の組み合わせ。
今回は特にそういう問題が多かった。
今回のような問題であれば、
理科は「満点を狙える教科」と言えるかもしれない。