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昨日の中1ステラは、There is/are ~. の初回導入授業だった。
この単元、知り合いの塾長先生たちも口を揃えて言ってるけど、
なかなか定着しない単元。
なぜだろう。
やっぱり、最初のThereが理解の邪魔をしてるのかもしれないね。
そういうことがあるから、これを「形で覚えよう」と言っても無理がある。
イマイチ理解できないな、っていうものを「形で覚える」というのは残酷な話だ。
というわけで、「このThereはいったい何者なのか?」ということを丁寧に、
以下のような板書で説明していった。
Thereは元々「そこ(に・へ)」という意味。
それは、この文で使われる時も同じこと。
このthereを使って、
「ほら、そこ!」と、何かがそこにあることに相手の意識を全集中させる。
前置きも何もなく、いきなり「ほら、そこ!」って言われると、
そっちに一気に注意が向くでしょ?
このthereはそういう役割。
多くの教材には「この場合のthereは訳さない」と書かれてるんだけど、
それも、ただそこだけを表面的に説明するのは良くないね。
「じゃあ一体、何のためなの?」というモヤモヤを残したままにしてしまう。
話を戻すと、
「ほら、そこ!」って相手の注意を引いた後に、
「あるよ」(be動詞) → 「~~が」(主語)
という順番で単語を並べていって、
最後に、冷静な感じで「どこにあるのか」を具体的に説明する。
この文は、そうやって作られている。
疑問文と否定文は、今までのbe動詞の文法と基本的には何も変わらない。
ただ、肯定文の段階で主語とbe動詞が通常の文とは順序が逆になってて、
通常は主語がある場所にThereが来ちゃってるから、
疑問文は、「be動詞を主語の前に」ではなくて、「be動詞をThereの前に」となる。
ここが違うだけ。
次回の授業からは、このThere is/are ~. の文も交えた「英訳ファイブ」が始まる。