日々の生活のエネルギーをほとんど部活やクラブチームの練習に注ぎ、
それに完全に振り回されて、つまり自分の人生の主導権を部活に奪われて、
勉強時間をさけない理由を「部活のため」にしている子。
でも、意外とそういう子たちって、
チームの中でも二軍以下、
目立った活動は出来てない、っていうケースが多い。
これ、なんでだと思う?
まあ、スポーツや芸術は勉強と違って、生まれ持った才能に左右される部分が大きいから、
それによるもの、というのも理由の一つではあるけれど、
どうも、それだけが理由ではないような気がしてならないんだよね。
実は、こういう子たちに、
「レギュラーメンバーになって活躍できるようになるために、何が必要だと思う?」
って聞くと、ほとんどの子が、
「練習!」って答える。
まあ、それはそうだし、間違ってはないんだけど、
そんなの当たり前じゃん! ねえ。
大事なのはその先で、その先に進めるかどうかで大きく道が分かれるのよ。
どういうことかというと、
その練習にどんな意味があるのか、
何の目的で今、この練習をしているのか。
それを理解せずに、ただ目の前にある練習メニューをこなしていっても、
練習すること自体が目的になってしまって先に進むことはできない。
だから、ここを理解できてるかどうかは極めて重要なこと。
そして、そういうことって監督やコーチが必ず説明してくれてるはずなんだ。
どうやってか?
そう、もちろん、言葉を使って。
つまりね、
相手の話をしっかりと聞き、その内容を正しく理解できることが、
とても重要なことなんだ。
理解し、そして、どうすれば効果的に成果を出せるかを考える。
ここで必要なのは、「理解力」。そして、「思考力」と「判断力」だ。
そう、これは、勉強によって鍛えられるものに他ならない。
そして、もう一つ重要なことがある。
それは、「苦労や困難から逃げない」こと。
練習をしてると、決して楽しいことばかりではない。
苦しいこともあるし、逃げたくなることもある。
それでも、そこから逃げずに真剣に取り組んだ者が、最後に必ず「力」を手にするんだ。
これはスポーツなどに限った話ではなく、
そもそも世の中はそうやって出来ている。
だから、楽しいことばかりを追い求めずに、
あえて困難な道を進む。
でも、困難なのは最初だけで、やっているうちに絶対に楽になってくるよ。
さて、ここまで大事なことを2つ書いてきたが、
これは実は、勉強にも100%応用できることだ。
チームの中で目立った活躍をしている一流プレーヤーは、
もちろん、生まれ持った才能にも恵まれているんだろうけど、
決してそれだけではない。
ここに書いたような大事なことをちゃんと理解していて、それを実践しているから、
一流になるんだ。
だから、彼らは勉強にだって真剣に取り組むことができる。
当然、それによる結果も手にしてる。
部活で一流になりたいなら、然るべきことをきちんとやり続ける。
もちろんここでも、継続「こそ」力なり。
そしてそれは、勉強にも全て応用できること。
それができて、初めて一流プレーヤーだし、
部活をやる本当の意義って、きっとこういうことなんじゃないかな。