高校生の中間テストが続々と返されてきている。
返された答案用紙は、問題用紙とセットで必ず持ってきてもらってる。
その答案用紙を見て、今後の学習に向けてのアドバイス(春日部アカデミーでは「フィードバック」と呼んでいる)をするためだ。
そのアドバイスを、保護者と本人の両方に、メールやLINEや紙ベースで伝える。
ちょっと前は、中3生たちに4月の北辰テストのフィードバックを行った。
テストの答案用紙には、現在の学習状況の良い点や課題点、
そして、この先の学習をどう進めていけばいいかのヒントが、
たくさん詰まってる。
その子のつまずきポイントがどこなのかも、テストの答案用紙を見れば一目で分かる。
(これをどこまで深く正確に分析し、いかに正しく言語化して伝えられるかが、塾人としての腕の見せどころだ。)
だから、こちらとしては、テストの点数ももちろん気になるけど、
それ以上に、「どのような答案を書いたか」の方が何倍も気になる。
そっちの方が重要な情報だからね。
同じ理由で、
春日部アカデミーに入塾を考えてくれてる方と最初に面談を行うときも、
直近のテストの答案用紙を必ず持ってきていただくようにお願いしている。
入塾、もしくは他塾さんからの転塾を考えているということは、
勉強に関して何らかの不安や悩みを抱えてらっしゃるということなのだろうけど、
その根本原因の半分は、テストの答案用紙を見れば分かる。
残りの半分は、実際に体験授業を受けていただいた時。
こうやって、その子の勉強に関することを十分に知ってから、本格的に授業をスタートさせる。
これが春日部アカデミーのやり方だ。
ちなみにこのテストのフィードバック、
始めたきっかけは、ある生徒が退塾した時に保護者の方が言ってた退塾理由だった。
中3の1学期にここを退塾して他の塾に転塾してしまったんだけど、
その時に言われたことが、
「北辰テストを既に数回受けてるが、うちの子の現状やこの後どうしていくべきかというフィードバックを頂けないので不安になった。」
というものだった。
それまでは、本人に対して口頭ベースで行ってたり、年数回しか行わない定例の保護者面談で伝えてたんだけど、テストごとのフィードバックは行っていなかった。
しかし、この言葉を聞いて、毎回ちゃんと、文字化して伝えることを望まれてるんだと、痛いほど実感した。
考えてみたら当たり前のことだ。
しかし、それに気付けなかった。
もう、自分が情けなかったし、悔いた。
その言葉を聞いて以来、毎回テストごとのフィードバックを必ず行うようにしている。
塾人として当たり前のことだから、自慢できることではない。
むしろ、その当たり前のことに気付かせてくれたことに感謝だ。
こういうこともあるから、
保護者の方には不安や疑問に感じたことは遠慮なく何でも伝えてほしいんです。
よろしくお願いします。