授業中、たまにいるよね、
問題を解いてる時に手が止まってしまう子。
理由は様々だと思うんだけど、
まず、集中力が切れてしまってる子は対応が簡単だ。
「集中せい!」ってひと声かければよい。
それでも直らなったら、
声をかけ続けるか、顔を洗いに行かせるか、室内を一周ぐるりと歩かせに行くか。
とにかく、意識をもう一度覚醒させて、目の前の問題に集中させ直せばいい。
でも、そうじゃないケースもある。
結構多いのが、「考えてます」って答えてくる子。
本人としては真剣に考えてるつもりだから、真っ向から注意は出来ないけど、
でも手が止まってしまってるのは事実で、それだとペースが落ちてしまうので何とかしなくてはいけない。
実は、「考えてる」のには2通りあって、
1つは、本当に真剣に考えている場合で、
もう1つは、考えてる「つもり」になってる場合。
この2つは、本人は違いに気付けてないかもしれないけど、
その子が解いてる問題やその子の受け答えの様子を傍から見れば、だいたい判別がつく。
そして、実は「考えてる「つもり」」の方だったってことが、意外に多い。
特に、基礎の定着のためにやってるトレーニング問題は、
もし分からなかったら、いくら考えても答えは出てこない。
なぜなら、考える元となる知識がまだ身についていない、っていうことだから。
知識が無ければいくら考えても答えは出てこないし、
そもそも基礎トレーニング問題は、その「知識」を頭と体に馴染ませるためのものだからね。
だから、分からなかったら手を止めて考えるのではなく、
もう一度説明に戻って理解をし直し、
そこで、「あれ?これってどういうことだっけ?」ってなったら、
そこは自分らに頼って一緒に解決していく。
そのうえで、もう一度問題に取り組めばいいんだ。
そうやって、知識を少しずつ自分の中に蓄積していけばいい。
あと、ちょっと難しめな問題であっても、いくら考えても分からない時は、
手を止めてじっと長い間考えるのではなく、
解説を読んだり自分らに頼った方が、よっぽど勉強を楽しく進められる。
そこで理解をした後に、自分でも実際に解いてみる。
そこで、解説通りのことを自分でも再現できればいい。
そうやって経験値を高めていく。
その経験値が、次の新しい問題を解くときに大きなヒントになる。
実際のテストでそれをするわけにはいかないけど、
普段の勉強では全然OKなこと。むしろ、積極的にバンバンやった方がいい。
そうやって、知識や経験値を自分にどんどん取り込んでいけばいいんだから。
ほらね?
勉強をしてる時、手を止めてる暇なんて無いんだよ。