勉強が楽しいと思えるきっかけとして、授業の力はとても大きい。
だから自分たちも日々、少しでも楽しいと思ってもらえるような授業を心がけている。
教える内容や教え方は当然のことで、
それに加えて、目の前にいる生徒は生身の人間だから、
コミュニケーションもしっかりと取って、
説明のしかたを微妙に変えたりもしている。
塾にとって授業は、生徒たちに「勉強が楽しい」と思ってもらえるための
重要な第一歩だからね。
でも、自分たちにできるのは、
この「最初の一歩」、もしくは多く見積もっても、そこから2~3歩のところまでを提供し続けること
だけだ。
なぜなら生徒にとって、その楽しさは「人から与えてもらった楽しさ」だから。
人から与えてもらった楽しさは、長続きしない。
最初の、感動にも似た感情も、時間が経つにつれて薄れていってしまう。
そこから先の楽しさは、
自分で見つけ、自分の手でつかんでいくものだ。
そして、そのためには、
毎日少しずつ勉強を積み重ねていくことが何よりも大切なこと。
その中で、「わかった!」「できた!」という喜びや感動を、自分でもぎ取っていくんだ。
もちろん、わかってるよ。
最初からそんなこと、うまく出来るわけがない、って。
だから、「基礎基本」を徹底的に固めていくんだよ。
いきなり難しい問題に飛びついたって、
難しくて、出来なくて、心が折れておしまい。
「勉強ってやっぱり難しい」ってなるから、それはやらない方がいい。
最初は、基礎的な問題から始め、それを何度も繰り返して練習して、頭と体に馴染ませる。
そうするとね、出来る問題がちゃんと増えていく。
そして、新しいことを学んでも、
「ああ、あれがこう変わるだけね」とか、「ここはあれと全く一緒だね」ということを
自分で発見することができるし、
難しめの問題が仮に解けなかったとしても、
解説を読んで「ああ、なるほど、そういうことか」って、
他の人の力を借りずに、自分の力だけで理解できるようになる。
そうなってくると、勉強はきっと楽しくなってくる。
あなたの中に元々ある「好奇心」が刺激されていく。
こうやって、勉強の本当の楽しさは、自分で手に入れていくものなんだ。