夏期講習は何のため?

 

こんにちは。春日部アカデミー塾長の福地です。

 

先週、保護者面談が終わりました。お忙しい中お越しいただいた保護者の皆様にこの場を借りて改めてお礼を申し上げます。どうもありがとうございました。

春日部アカデミーでは全員の保護者様に参加していただく面談を年3回行っております。お子様たちの家での様子やこちらでの様子を保護者の方たちと情報交換することが、お子様たちを育てていくうえでとても重要なことだと考えているからです。

 

今回の面談では夏期講習の話もさせて頂きました。

お子様たちにとって夏休みは1年の中でまとまった時間が最も長く取れる時期です。この時期の勉強のしかたが成績を上げるためにとても重要です。

そのため、一人ひとりの保護者の方にお子様にどのような勉強をしてほしいかを伝え、一人一人に合った夏期講習のご提案をさせて頂きました。

 

 

さて、そもそも夏期講習の目的とはいったい何でしょうか。

それは学年ごとに違いますが、簡単に言うと以下のようなことになります。

 

【小学5年】

5年生後半の内容は中学にもつながる重要な内容で、難しさも増してきます。算数は「割合」が登場し、英語は、1学期に学んだ表現をしっかりと身につけておけばこの後の内容がスムーズに理解できます。そのために夏休みに十分に時間を取って復習をしておくことが重要です

 

【小学6年】

6年生後半の内容は中学校への準備となりますが、そこでつまずかないために夏休みに時間をかけて復習し、中学校の学習に向けて学力の基盤をしっかりと作り上げます。算数は「分数の計算」がカギとなり、英語は「小5から学習してきた表現を正しく読み書きできること」がカギとなります。

 

【中学1年】

中1の夏休みは小学生気分から完全に抜けられるかどうかを決める時期です。そのためには、この時期にしっかりと2学期以降を見すえた学習をすることが重要です。また、2学期からの内容は中学校の学習内容の中で最も大切なものでもあります。今後の成績を決める重要な内容をしっかりと身につけることが中1の夏期講習の目的です。

 

【中学2年】

中2の夏休みから部活では最上級学年となり、勉強との両立が今まで以上に重要になってきます。この時期に両立のサイクルをしっかりと確立しておく必要があります。また、2学期以降の内容は中3への架け橋となり難易度も上がります。ここをスムーズに乗り切るためには中1から1学期までの内容の復習がとても重要です。これは中3での受験勉強の負担を軽くすることにもつながります。

 

【中学3年】

中3の夏休みは受験勉強を本格的にスタートさせる時期です。同時に、受験までに一番長い時間を勉強に費やすことができる最後の時期でもあります。この時期にどれだけの時間を勉強に費やせたかが、この後の成績を左右します。また、受験はいつもの日常とは違った環境の中でテストを受けるので、その環境に慣れるためのことも今から始めておく必要があります。

 

【高校1年】

いよいよ本格的に難しくなってくる2学期からの学習に備え、まずは中学の学習内容で不安なところはこの夏休みに復習することが重要です。そして、1学期の内容を復習して抜けが無い状態にしておき、万全な状態で2学期の授業に臨める準備をしておくことが高1の夏期講習の目的です。

 

【高校2年】

高2の夏休みも、最も重要なことは「復習」です。どの教科も内容がかなり高度になってきており、理解が追い付いていないままになってしまっていることもきっとあると思います。まずはその部分を重点的に復習し、さらに余裕があれば2学期の予習をしておくことで、この後の学習をスムーズに進めることができます。

 

【高校3年】

高3の夏休みは自分の受験スタイルを確定させる時期です。それによりやるべきことは違ってきますが、やるべきことを整理し優先順位をつけ、それに沿って十分に時間を取って勉強を進めていくのが高3の夏期講習の目的です。

 

 

以上が学年ごとの夏期講習の目的です。今回の保護者面談でも、この目的に基づいた形で各ご家庭ごとに夏期講習のご提案をさせて頂きました。

いつもよりも授業が多くなるので、その分授業料もお高くなってしまうのですが、頂いた以上のものをお返しできるよう私たちも夏期講習は気持ちをさらに引き締めて臨んでいく所存です。

 

 

 

今回は教科書には出てこない英語の慣用表現を紹介したいと思います。

 

Are you pulling my leg?

(あなたは私をからかってるの?)

 

「pull ~’s leg」は直訳すると「~の足を引っ張る」となります。日本語的に理解すると「他人の前進や成功をさまたげる」という意味になりますが、英語ではそうはなりません。「~をからかう、ジョークを言う」という意味になります。時は1800年代のイギリス。当時、窃盗犯が町の中で人々の足にワイヤーをかけて転ばせ、金品を巻き上げていた、というのがこの表現の発祥だそうです。

それでは、次回もお楽しみに。