英検(今年度第1回目)

 

こんにちは。春日部アカデミー塾長の福地です。

この間の日曜日は今年度第1回目の英検でした。

春日部アカデミーも英検の準会場になっており、

この日のために一生懸命勉強してきた生徒たちが受けに来ました。

今回は準1級を受けた塾生も一人いて、

準1級は準会場では受けられないので直接会うことは出来なかったのですが、

その子の出来も気になるところです。

 

さて英検と言えば、数年前から3級以上の級でライティング、いわゆる「自由英作文」が課されるようになりました。それまでも、準1級と1級にはライティングの問題はあったのですが、それが3級まで下りてきたということです。

時期的にちょうど「英語4技能」という言葉が世間で広く言われ始めた時期で、英検もそれを受けてそのようにしたと、当時の発表にあったと記憶しています。

 

手元にある3級、準2級、2級の問題を見てみると、今回のお題は以下のようなものでした。

【3級】

Do you like going to festivals in summer?(あなたは夏にお祭りに行くのは好きですか?)

【準2級】

Do you think it is a good idea for people to learn how to cook by using the Internet?(人々がインターネットを使って料理の方法を学ぶのは良い考えだと思いますか?)

【2級】

Some people say that it is necessary for people to go to important historical sites in order to understand history better.  Do you agree with this opinion?

(人々は歴史をより良く理解するために重要な史跡に行くことが重要だという人がいますが、あなたはこの意見に賛成ですか?)

 

中には日本語で聞かれてもどう答えたらよいのか考えてしまうものもあるかもしれません。これらの質問への回答を、語数など決められた条件のもとに英語で書いていくのです。

 

一見するとハードに思えますが、実は回答のしかたには決まったフォーマットがあります。ですので、そのフォーマットに従って文章を書いていけば難しさは減っていきます。

フォーマット自体は難しいものではないので、春日部アカデミーでも、英検対策講座でこのフォーマットを教わった子は全員身につけられています。さらに入試でもそのフォーマットをほとんどの生徒が応用しています。

 

しかし、ライティングの難しさはそれだけではありません。

春日部アカデミーではライティングの回答を、最初は日本語でまとめてそれを英語に直す、とうやり方で指導しているのですが、その際「日本語がうまく英語に直せない」という問題にぶち当たることが少なくありません。ちなみに、最初に日本語でまとめさせている理由は、その方が考えをまとめやすいからです。

さて、自分で考えた日本語がうまく英語に直せない。そんな時どうするか。

それは、「自分が分かる英語に直しやすいように日本語を直してみること」です。伝えたい内容はそのままで、表現のしかただけを少し変えてみるのです。

その時のコツは、「○○は、○○を、○○する」」という形か「○○は、○○である」という形を意識して変えることです。こうすると、より英語に直すのが簡単になります。

 

たとえば、今回の準2級のお題に対し「インターネットを使って料理を学んだ方が簡単です」と言いたい場合、中2で勉強する動名詞や比較の表現を使えば英語に直すことができますが、それがすぐに思い浮かばなかった場合、これを以下のように言い換えてみます。

「私はインターネットを使って簡単に料理を学ぶことができます」

これを英語に直すと、以下のようになります。

I can learn how to cook easily by using the Internet.

how to cookやby using the Internetは問題文にあるので、それをそのまま使ってしまいます。

 

このような言い換えがライティングのコツであり、「醍醐味」と言ってもいいのではないかと私は思ってます。最初はなかなか上手に出来なくても、経験を積めば必ず出来るようになります。

 

もう一つ。「そもそも日本語で回答が思い浮かばない」ということもあると思います。これもライティングでは大きなハードルです。

このような場合は、想像上の架空の人物を設定して、その人ならどう思うかを想像しながら考えると少し書きやすくなります。物語を作るのと同じような感覚です。

 

 

今回は、英検の話題からライティングの話を中心に書いてきましたが、

英検に関しては、長文問題やリスニングの効率的な解き方など、まだまだお伝えしたいことがあります。

こちらはまた、別の機会にお伝えできればと思います。

 

 

一昨日の結果は2週間後の6月20日です。結果に期待しながら待ちたいと思います。

一次試験を合格した子には、7月10日の面接(スピーキング)試験に向けてマンツーマンの指導を行うのですが、これもまた楽しみです。

 

 

 

今回は日曜日に行われた英検の準2級の問題に出された表現を一つ紹介します。ただし、英文は変えてます。

 

This drama is quite interesting.  It is worth watching.

(このドラマはかなり面白い。見る価値ありです。)

 

こ文の最後にあるworth -ingは「~する価値がある」という意味です。「worthの後ろに続く動詞はing形にする」ということをきく問題がよく出され、今回の準2級での問題もそういう問題でした。

「~する価値がある」という表現は他にもあり、どれもぜひ覚えておいてほしいものです。今回のフレーズも以下のように言い換えることができます。

・Watching this drama is worthwhile.

・It is worthwhile watching this drama.

この中に出てくるworthwhileは「(時間をかける)価値がある」という意味です。つまり、どちらの文も「このドラマをひることは時間をかける価値がある」というのが言葉通りの意味になります。

 

今回は少し専門的な内容になってしまいました。

それでは、次回もお楽しみに。