春日部の塾|春日部アカデミー通信

春日部の塾「春日部アカデミー」塾長福地の何でもブログ

【実はコレが理由なのさ】一般動詞の疑問文と否定文に、なぜdoが必要か?

 

be動詞と一般動詞は全く性質の異なる動詞だが、

 

中でも一番大きな違いは、「疑問文と否定文の作り方」だろう。

 

 

まずはbe動詞から、おさらいもかねて紹介すると、

 

 

1.疑問文は、be動詞を主語の前に移動する。(=順序を逆にする。)

 

つまり、こういうこと。

 

 

You are VIVANT. (あなたはVIVANTです。)

 ↓

Are you VITANT? (あなたはVIVANTですか?)

 

 

次に、

 

 

2.否定文は、be動詞の後ろにnotを置く。

 

つまり、こういうこと。

 

 

I am VIVANT. (私はVIVANTです。)

 ↓

I am not VIVANT. (私はVIVANTではありません。)

 

 

 

ところが、一般動詞の場合は、これとは全く別の作り方をする。

 

 

実は、そもそもbe動詞にはたいした意味は無く、

 

中には「「~です」や「~にある」と訳す」と説明してる教材類もあるけど、

 

それは、「しいて言うなら」という程度のもので、意味の上での重要度は本当に低い。

 

 

だから、短縮形(I’mやHe’sなど)もあるわけ。

 

重要だったら短縮しないのよ。

 

 

で、意味の上で重要ではないから、

 

順序を逆にしたり、後ろに単語を割り込ませたところで、

 

文の意味に及ぼす影響は全くない。

 

 

 

ところが、一般動詞はそうはいかないんだ。

 

 

 

一般動詞はbe動詞と違って、はっきりと明確な意味を持っている。

 

それに加えて、後に続く単語との意味的なつながりも、非常に強い。

 

 

たとえば、 I eat sushi.(私は寿司を食べます。) という文。

 

 

eatには「食べる」という意味がしっかりとあるし、

 

その後ろのsushiという単語との意味的なつながりも非常に強い。

 

 

だから、むやみやたらと単語の順序を変えたり、余計な単語を割り込ませるわけにはいかない。

 

 

 

そ・こ・で、

 

doの出番である。

 

 

doを使えば、この問題は一気に解決する。

 

 

まずは、疑問文から。

 

さっきの I eat sushi. を元にすると、こうなる。(主語はIからyouに変えます。)

 

Do you eat sushi? (あなたは寿司が好きですか?)

 

 

次に、否定文。これも、さっきの文を元にすると、

 

I do not eat sushi. (私は寿司を食べません。)

 

となる。

 

 

ね?

 

こうすると、eat sushiの部分は、何一つ影響を受けてない。

 

 

 

ここで、be動詞と一般動詞の疑問文と否定文を並べてみてみよう。

 



気付いたかな?

 

 

2つをそれぞれ比べて見てみると、

 

be動詞とdoがどちらも同じ位置にあるでしょ?

 

 

 

つまり、まとめると、

 

一般動詞は、むやみに語順を変えたり余計な単語を割り込ませるわけにいかないので、

 

doという単語の力を借りて、be動詞と同じような感じで疑問文と否定文を作ってるんだ。

 

 

これが、一般動詞の疑問文や否定文でdoが使われる理由。

 

doって、なんて便利な単語なんだろうね。こんなに短い単語なのに、めちゃくちゃ優秀じゃん。

 

 

 

ちなみに、

 

もし一般動詞の疑問文と否定文をbe動詞と同じように作ってみるとこうなる。

 

 

まずは、否定文から。

 

I eat not sushi.

 

これは、あえて意味を解釈するなら、「私は寿司を食べるのではありません。(他のものを食べるんです。)」という感じになる。

 

 

まあ、いいだろう。

 

 

問題なのは疑問文だ。

 

Eat you sushi.

 

これって、またあえて意味を解釈すると、

 

「テメエを食うぞ、この寿司野郎!」

 

ってなってしまう。

 

 

これはヤバい(笑)

 

下手に間違うと人間関係をぶち壊しかねない。

 

 

やっぱり、英文は正しく作らないといけないね。