昨日は高校生の授業があり、to不定詞の単元まで進んでる子がいたから、
その「基本イメージ」の話をした。
こんな感じだ(↓)
言葉で説明すると、
動作や状態を表してる文字情報(ここでは「寿司を食べる」)を指で差してる、という感じ。
この「指で差す」というイメージがあるから、
wantなどの「望む系」の動詞や、decide(決める)、promise(約束する)などと
抜群に相性がいい。
I want to eat sushi. → 私の望む気持ちが、「寿司を食べる」という行動を指している。
I promise to eat sushi. → 私の約束の気持ちが、「寿司を食べる」という行動を指している。
というような感じだ。
ちなみに、あくまでも単なる文字情報なので、そこには動画のような「動き」は感じられない。
そこが、ingとは大きな違い。
だから、実際に動いてる、既に動作をしていることに対して行う行為(finishやstopなど)や、そういうことに対して起こる感情(enjoyやmindなど)とは、根本的に相性が合わないんだ。
これが、目的語にingのみとか、目的語にto不定詞のみという、中2で習うあのちょっと面倒くさい使い分けの真相。
ネイティブ的には、「使ってはいけない」ではなく、
「使ったらめちゃくちゃ不自然」ということだからね。
あと、ついでに、
I like to eat sushi. と I like eating sushi. とでは、
学校では意味が一緒って習うけど、聞こえ方は全然違うもの。
たまたま、訳してみると意味が一緒、ってだけね。
っていうか、どんだけ寿司が好きなんだよ!って話だけど(笑)、
まあそれはさておき、to不定詞に話を戻すと、
最初に掲げた基本イメージをベースにすると、
たとえば、「be動詞+to不定詞」という表現も、簡単に理解できる。
I am to eat sushi.
っていうのは、私(の向いてる方向)が、「寿司を食べる」という行動を指している。
ということだからね。
そこから、「寿司を食べる予定」とか「寿司を食べる義務がある」とか、
「寿司を食べる意志がある」とか「寿司を食べる運命にある」という解釈につながるわけ。
参考書なんかでは、いちいちこの4つの意味用法を分けてるけど、
どの意味になるのかは文脈や前後関係で決まるもので、
無理に分ける必要は無い。っていうか、前後関係が無い状態で分けるのは無理だし、意味が無い。
to不定詞の他の用法も、全てこの基本イメージでまとめて説明できるんだけど、
それをここにツラツラと書き連ねても、多分飽きられておしまいだと思うので、
それはまたいつか、別の機会で。
もしくは、やっぱり動画かなぁ~。