中学生でコスモを受講していている子たちは、進みが速い子が多く、
昨日の中3生も、既に高校の内容に入ってる。
ちなみに、コスモは当初「高校生対象」として開講したものだが、
私立中で少し特殊なカリキュラムで授業が進んでいったり、
既に入塾前の小学生の時に他塾さんなどで英語の学習がかなり進んでいる子たちに対して、
より良い形での授業を提供するために中学生にも門戸を開いた。
さて、本題に戻るが、
昨日の中3生が学習した内容は、高校英文法における「時制」の範囲。
と言いつつも、そのほとんどは中学内容の復習で、
新しい内容はほんのわずかだ。
そもそも高校英語の内容は、文法に関しては中学の内容を土台にして、
そこに新しい内容がわずかに乗っかってくるだけだから、
中学の内容がしっかりと固まっていれば、
「難しい」と感じる要素はほとんどない。
だから、非常にスムーズに、スイスイと進んでいく。
そのかわり、語彙量は際限なく増えていくから、
高校英語のメインは、この「語彙の習得」ということになる。
実は言語の習得って、どの言語も最終的には全てこの「語彙の習得」に行きつく。
そしてそれは、終わりのない旅だ。
だからこそ、文法は早い段階で、しっかりと基礎から固めておく必要がある。
さて、話があちこちに飛んで申し訳ないが、
中学生に高校範囲の英文法を学ばせてて思うのは、
それが中学英文法の復習にもとても役に立つ、ということ。
さっきも書いたけど、高校英文法は中学英文法の上に成り立っている。
ということは、全くもって新しいことというのは無いわけで、
高校英文法でもし、ちょっとよく理解できないな、と思うところがあったら、
それは、「その基本となる中学内容がしっかりと身についてない」、
というケースがほとんどだ。
逆に、中学内容がしっかりと身についていたら、
本当に高校内容なんて、秒で理解できることが多い。
たとえば、「現在完了」がしっかりと身についていれば、
「過去完了」や「未来完了」なんて、おそらく一度話を聞いただけで即理解できる。
現在完了では軸足が現在だったものが、それぞれ過去や未来に変わるだけだからね。
あとは、形としてはhave(has)がhadになったり、will haveになったりする。
もちろん、このwillは中2で出てきた助動詞で、
そこがしっかりと身についていれば、もう難しいことなど、何もない。
「ああ、あの時やった、あれでしょ?」ってなる。
もちろん昨日の子も、ものすごいスピードで進み、問題はノーミス、全問正解で終了。
唯一、noticeの意味が分からなくて質問してきたけど、
それ以外は、手を止めることもなく非常にスムーズ。
こちらからの説明もほとんど無しで、トータルで5分いかないくらいだったかな。
最後、本人に授業の振り返りをさせたら、
「現在完了がまだ不完全だということが分かった」って言ってくれたよ。
よしよし、これが、中学生で高校生の内容を学ばせる意味(意義?)だ。
夏休みの中盤くらいまでこの内容で進み、
そこからは、今度は高校入試の実戦演習に舵を切っていこう。