こんにちは。春日部アカデミー塾長の福地です。
先日、教育委員会から募集定員が発表され、
今年度の定員は前年度と比べ800人減。
また、3年後の高校再編に向けて6校が募集停止となるようです。
募集定員は減りますが、卒業予定者の数も792人減少らしいので、
全体的な倍率は横ばいになるだろうと言えます。
さて、今年の中3生は、
今の新しい学習指導要領に完全に沿って学校の授業が進められた、最初の学年になります。
つまり、小学生の時から完全に今の指導要領に沿っているのです。
指導要領自体は数年前から導入されていますが、
今までの学年は途中からの切り換え、つまり移行措置の期間でした。
そのような中3生が受験する今度の入試は、
『今までよりも難しくなる可能性が高いです』。
具体的には、まず読まされる文章の量が今まで以上に長くなることが予想されます。
これは英語や国語に限った話ではありません。
最近の高校入試問題はどの教科でも、まとまった量の文章を読まされます。
文章を読み、そこから「何を問われているのか」を読み取る。
その問いに対し、自分が蓄積した知識を元に回答を導き出す。
というような流れです。
最近よく聞かれるようになった「思考力を問う問題」というものです。
また、問題自体の難易度も上がるだろうと予想されます。
問題を見てすぐに答えが分かるような問題は少なくなるでしょう。
では、それに対してどのよう学習をしていく必要があるのか。
その答えは明白です。
1.基礎を徹底的に身につける
2.まとまった文章を読む持久力と正確に読み取る読解力を身につける
1に関しては、日頃から言っている通りです。
試験問題は、いかなる難問も「基礎の組み合わせ」で作られているので、
まずは土台となる「基礎」をしっかり固めておくことが大前提なのです。
基礎がしっかりしていれば解説もスムーズに理解できて解ける問題も増えてきます。
だから、「これでもか」というくらいに基礎を固めておく必要があります。
2の「まとまった文章を読む」については、トレーニングを積むしか方法はありません。
同じ文章でもよいので、何度も読む。できれば声に出して「音読」する。
これは知識というより「技能」に近いものなので、量を重ねることが一番確実な方法です。
春日部アカデミーでもこの夏、読解に特化した講座を開講し、
文章を読む持久力と正確に読みとる読解力のトレーニングを行います。
「試験が難しくなる」と聞くと、焦って背伸びをしてしまいがちです、それはかえって逆効果。
地道に基礎固め、土台固めを行っていれば、「難問など恐れるに足らず」です。