中学英語のキモは『中2』にあり

 

こんにちは。春日部アカデミー塾長の福地です。

今日から4月です。月並みな言い方ですが、時が経つのは速いですね。

入試が終わってもう1ヶ月経ったのかと思うと、本当にそれを実感します。

春日部アカデミーでは現在春期講習を絶賛実施中。新しい年度に向けてスタートを切り始めました。

 

さて、昨年度から中学校の学習指導要領が変わり、学習内容が密度の濃いものになりました。

中でも、実際に一年教えてみて私が実感したのは、

特に英語において、『中2の内容がさらに濃くなった』ということです。

実は、今までも中学3年間の中で一番内容が濃いのは英語だったのですが、

新指導要領に変わってそれに拍車がかかりました。

 

中学3年間の各学年における英語の学習ポイントを、文法項目に注目してまとめると次のようになります。

 

【中学1年】

中1の学習ポイントは、1つめは『be動詞と一般動詞をそれぞれ正しく使うこと』です。新指導要領になって過去形まで中1で全て学習するようになりました。

2つめは『人称代名詞(I-my-me-mineなど)を正しく使うこと』です。

他にも学習する内容はいくつかありますが、突き詰めていくと全てこれら2つに集約されます。

これらはとても重要なことなので、考えなくても自然に出来るようになるくらいにまで練習を積む必要があります。

 

【中学2年】

上にも書いた通り、中2の学習ポイントは数が多いです。

「接続詞(whenやthatなど)」から始まり、「to不定詞」「動名詞」「比較の表現」「受け身の文」「現在完了」と続きます。どれを取っても内容が深いものばかりです。

中1でしっかりと基礎を固めておくことは大前提なのですが、それでも、これらの内容を1年間でマスターするのは相当キツイことです。

新指導要領に変わる前は「受け身の文」と「現在完了」は中3の内容だったのですが、それが中2に下りてきたことで中2のボリュームが増大しました。

 

【中学3年】

意外にも、中3の学習ポイントはそれほど多くありません。「to不定詞(熟語的表現)」「間接疑問文」「分詞」「関係代名詞」「仮定法過去」ぐらいです。

しかもこれらの内容は、中2までの内容がしっかりと身についていれば、非常に簡単なものです。

よく「関係代名詞は難しい」という話を耳にしますが、関係代名詞自体はとても簡単で、ここでつまずいてしまう人はそれ以前の基礎の部分がしっかりしていないことがほとんどです。

また、仮定法も難しいイメージを持たれがちですが、仮定法の本質は、たったの2行で説明ができます。

 

 

このように、中2までの内容をいかにしっかりと身につけているかが、中3の内容のハードさを左右するのです。

特に中2の内容は一つ一つがとても深いので、十分に時間をかけて学習していく必要があります。

 

さらに、中2は教科書で扱われてる内容も急激に深くなり、バイオミメティクス(自然界からヒントを得て新製品を開発すること)や、江戸時代の浮世絵が西洋の画家たちに影響を与えた話なども出てきます。

 

 

中学英語のキモは、まさに「中2」です。

ここをちゃんと乗り越えられれば、その先にあるのは明るい未来です。

春日部アカデミーの生徒たちもちゃんと乗り越えられるよう、これからも気を引き締めて生徒たちのお手伝いをしていきます。

 

 

 

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今回は少し難しいですが、昨今のご時世に合ったものを紹介します。

 

Pre-emergency measurement has been lifted.

(まん延防止等重点措置が解除された。)

 

約10日前にまん延防止等重点措置が解除されましたが、この「まん延防止等重点措置」を英語で言うと pre-emergency measurement となります。(他にも言い方があるようです。)

それぞれ、emergencyは「緊急」、preは「前の」、measurementは「措置」という意味なので、そのまま訳すと「緊急の一歩手前の措置」ということになります。

そして、「解除する」はlift。これは元々「持ち上げる」という意味です。全国的に敷かれていた措置が上に持ち上げられて無くなった、というイメージですね。

どれも難しい単語ですが、これを機にぜひ覚えてみてください。

ついでにコロナも、これを機に終息してほしいところですね。

それでは、次回もお楽しみに!