素直に・丁寧に・真剣に
これは春日部アカデミーが学習の基本姿勢として掲げていること。
塾の中の色々なところに掲示してあるし、
授業中も常に意識させている。
成績を上げている子やずっと上位をキープしてる子は、
押しなべて、この基本姿勢がしっかりと身についている。
それだけ重要なこと、ということだ。
この3つはどれも等しく重要なのだけど、
あえて順位をつけて1位はどれかと言われたら、
それは、
「素直」であること。
人の話を素直に聞けることが最も基本。
きっとそれは、成績だけじゃなくて、
もっと広い意味の「人の成長」にも大事なことなんだと思う。
ただ、これは、その子の性格に因るところも大きいので、
最初からそうである子はいいんだけど、
そうじゃない子は、時間をかけてじっくりと指導していく必要がある。
何度も注意し、何度も教え諭し、
少しでも変化が見られたら、それを言葉にして伝える。
その繰り返しだ。
その子のことを心底信じてないと、到底できないことかもしれない。
でも、「人は変われる」って信じてるから、
長い時間をかけてその子と接する。
これも塾としての大切な仕事の一つだし、
もしかしたら、勉強を教えることなんかよりも
はるかに重要な仕事だ。
結局、ここがしっかりしてないと、
何をやっても「暖簾に腕押し状態」になってしまうからね。
ただ、勘違いしてはいけないのは、
素直≠言いなりになる
つまり、この2つは全然違う、ということ。
素直に聞いてもらうには、
まず、こちらの言ってることを理解し、納得してもらわないといけない。
それをすっ飛ばして、
ただ「はい、わかりました。」だと、
きっとまた同じことの繰り返しになる。
だから、言ってることの意味が分からなければ、
ちゃんと相手に質問をしないといけない。
もし、その質問を無下にするような人がいたら、
そんな人の言うことなんか、聞かなくていい。
分からなければそれを言葉として発し、
ちゃんと自分で納得し、
そのうえで、言われた通りにする。
それが、「素直に聞く」ということ。
だから自分も、
言ってることをその子がちゃんと理解できてるか、
必ず確認するし、
だいたい表情を見れば、理解できてるかどうかが分かる。
それにね、実際のところ、
何でもかんでも「はい、わかりました。」って言う子よりも、
納得いかないことをちゃんと伝えてくれる子の方が、
正直言って、信頼できる。
「ああ、この子はちゃんとこっちの話を聞いてくれてるな」
ってなるのよ。
「こっちが間違ってた」と、ハッと気づかされることもあるしね。
だから、遠慮しないで色々言ってきてほしいし、
それでちゃんと理解し納得したうえで、
行動を変えていってほしいな、って思ってる。