【上手な発音よりも】英語の音読で重要視してること

 

春期講習中は一時中断していた英語の音読を

昨日からまた再開した。

 

 

春日部アカデミーでは、

中学生は全員必須の「計単Do-JO」の時間の一部を使って、

マンツーマンで教科書の音読指導をしている。

 

一人だいたい5分くらいかな。

 

 

その際に重視しているのは、

スラスラと、よどみなく読めるかどうか、ということ。

 

それが出来ていないということは、

内容をしっかり理解できていない、ということだからね。

 

 

日本語でもそうだけど、

音読がたどたどしいうちは、まだ内容をしっかりと理解できていないということ。

 

いまいち分かっていない部分があると、どうしてもそこでつっかえてしまう。

 

 

「内容理解」の関門を越えないと、絶対にスラスラとは読めないのよ。

 

だから、そこには徹底的にこだわる。

 

 

さらに良いことに、音読でスラスラと読めるようになっていくと、

黙読の質も上がっていく。

 

つまり、無意識のうちに読み飛ばしている、ということが無くなっていく。

 

 

「スラスラとよどみなく」は、それだけ重要だということ。

 

 

 

逆に、発音が上手いかどうかは、ほとんどこだわってない。

 

明らかに間違ってる発音は直させるけど、

細かいところは全く気にしない。

 

発音が上手いかどうかは、内容理解にはほとんど関係ないからね。

 

 

よく言われる「R」と「L」の違いだって、正直、どうだっていい。

 

ちゃんと正しく発音しないと、I eat rice.(私は米を食べる)がI eat lice.(私はシラミを食べる)と聞き間違えられる、

なんて、昔からたまに聞くことがあるけど、

そんなの、逆に聞き間違えた方の常識を疑う。

シラミなんか食べるわけないじゃんね(笑)

 

 

そもそも日本語と英語は発音する時に使う口の筋肉が違うので、

いわゆる「正しい発音」が出来るようになるまでには時間がかかるもの。

 

そんなものに時間を取られるより、

伝える中身自体の方をちゃんと充実させていく方が、よっぽど大切なこと。

 

 

だから、正しい発音かどうかは二の次で十分だし、

実は日頃から音声もちゃんと耳で聞いて音読をし続けていくと、

知らない間に徐々に正しい発音になっていくもの。

 

 

そういう意味で言うと、

以前のブログでも紹介した、陸上部のM。

 

昨日久々にこの子の音読を聞いたんだけど、

めちゃくちゃ発音が上手になってて驚いた。

 

そこで、「何か自分でやってる?」って聞いてみたら、

 

「英検準2級の単語を耳で聞きながら覚えてる」という答えが。

 

 

この子の素晴らしいところは、こういうところ。

 

「こうやってやってみるといいよ」とこちらが言ったことを、

まずは素直にやってみるという、その謙虚な姿勢。

 

 

この姿勢を持ち続けている限り、

この子はこれからも止まることなく成長し続けていくだろう。