【安易に決めるな】第一志望校の正しい決め方

 

第一志望校を決めるとき、

 

絶対にやっちゃいけないのは、

 

「今の自分の成績がこれくらいだから、」

というように、

その時の自分の成績で行けそうだと思うところから選ぶこと。

 

 

もしかしたら入試本番の直前になって、

厳しい現実を突きつけられ、

泣く泣く志望校を変えなくてはいけないことも、あるかもしれない。

 

 

けど、最初から「自分の成績で行けそうなところ」を選ぶのは、

最初から試合放棄をしたのも同然。

その時点であなたの成績は伸びなくなる、と言ってもいい。

 

 

入試いうのは、

高校なら3年間、大学なら4年間、

自分の生活のほとんどを過ごす場所を決めるためのものだから、

「受かりそうなところ」を安易に選ぶべきではないのです。

 

 

 

ではどうするかというと、

まずは、自分がその学校で何をやりたいか、

そして、卒業後にどのような道に進んでいきたいか、

それを考えてみる。

 

将来なりたい職業ややりたいことがハッキリしてる場合は、

そこから逆算して考えてみるといいね。

 

でも、それがハッキリしてる子はきっと少数派だろうから、

無理して将来の職業までは考えなくてもいい。

 

 

さらに、もしその答えがなかなか出てこなかったら、逆の発想、

「何をやりたくないか」、「どうなりたくないか」を考えて、

そこから消去法的に絞っていくと、少しずつ答えが見えてくるよ。

 

 

 

そして、今はネットで色々な情報を手に入れることが出来るから、

それも駆使しながら、いくつかの高校について、その特徴を調べてみる。

教育方針やアドミッションポリシーはもちろんのこと、

どんな授業があるのか、卒業生たちの進路はどうか、などなど。

OBインタビューとかがあったら、それも要チェック。

 

どこにあるかという、学校の場所や交通手段も意外と重要。

 

 

ちなみに、いわゆる口コミサイトやSNSなどの口コミは、

あまり信用しない方がいい。

「こう思ってる人もいるのね~」」くらいで、話半分以下にとどめておくべき。

ああいう類は、あくまでもその人がそう思ったってだけであって、

その人にとっては真実なのかもしれないけど、

それが事実であるとは限らないからね。

 

 

あと、高校に関していることだけど、

「東大や国公立大、早慶上理に○名合格」というのにも

あまり惑わされてほしくない。

むしろ、そこを前面に押し出してくる学校は要注意、くらいに思っておこう。

そこに至るまでにその人がどれだけの苦労をしたのか、

そっちの方がよっぽど大事なことで、

同じことが他の人にも出来る保証は無いから。

 

 

 

さて、そうやっていくつかの学校をピックアップできたら、

あとは実際に、学校見学、学校説明会、オープンキャンパスに行って、

その学校の雰囲気を肌で感じてみる。

 

自分が3年間なり4年間、その学校に通う姿を想像してみる。

 

これは絶対にやるべきこと。

 

できれば文化祭や学園祭にも行ってみた方が良い。

その学校の、とくに生徒たちの普段の様子がわかるから。

 

 

そのうえで、「なんか違うな」と感じたら、その学校は選択肢から一旦外しておく。

ここは自分の「感覚」を頼りにしていい。

 

 

あと、説明会とかでその学校の「良いところ」だけでなく、

「悪いところ」もちゃんと話してくれるところがあったら、

その学校はめちゃくちゃ信用できるところ。

あまりそういうところは無いと思うけど、

どんな学校だって、良いところだけでなく悪いところもあるのが事実。

それを包み隠さず言ってくれるということは、

逆にそれにちゃんと向かい合ってるということだから、

十分信用できるってこと。

 

あと、「楽なことだけじゃなく大変なこともたくさんあるよ」

って言ってくれるところも信用できる。

 

だって、実際にそうだから。

 

 

 

・・で、こうやって、自分が行きたいところを少しずつ絞り込んでいき、

最終的に一つに絞り込む。

 

それが「第一志望校」の決め方。

 

それでもし自分の今の成績ではまだ届かない、という場合は、

全力で努力して成績を上げていくんだ。

とにかく毎日。何があっても諦めないで。

もしかしたら、何か犠牲にしなくてはいけないことも出てくるかもしれない。

でも、その強い気持ち、強い覚悟が、

あなたをグッと押し上げてくれる。

 

 

そしてその過程で、

勉強以外の大切なことも色々学んでいくようになるよ。

 

もしかしたら、それが、

受験勉強やる一番大きな意義かもしれないね。