「高校生になったからアルバイトを始めてみよう」
そう考える高1の子もいるだろう。
それぞれの家庭の事情や方針があるから、
それを別に否定はしないし、その権利もないけれど、
これだけは言っておきたい。それは、
アルバイトをやるなら、相当な覚悟が必要。
ということ。
アルバイトをするということは、
「社会人」に片足を突っ込む、ということ。
つまり、社会の枠組みの中に入っていくことになる。
そうなると、自分の都合を押し通すことが難しい場面も、
たぶん少なくない。
今はそういうことに対する社会の目が厳しい時代だから、
昔ほどではないだろうけど、
ゼロではない。
だって、自分の都合ばかりを押し通す従業員なんて、
雇う側にとっては迷惑な話だし、
そもそも社会の枠組みやルールの中で生きていくって、
そういうことだから。
そういう経験を通して、
学校では教わらない社会のルールを学ぶ、
いわゆる「社会経験を積む」というのも、
大事なことかもしれないけど、
それは別に、高校生の時じゃなくてもいいんじゃない?
というのが自分の考え。
それよりも、高校生の時は、
しっかりと勉強をして、知識を増やしていく。
そして、大学に入ってからアルバイトを通して社会経験を積む、っていう方が、
よっぽど得られるものが大きいよ、
と、自分は思う。
もっとストレートを言うと、高校生の時は、
社会経験やお金を稼ぐことの大変さを学ぶのではなく、
将来に向けて、まずは知識を身につけていった方がいい。
大学に行きたいと考えているのなら、特にね。
それでも、別にアルバイトを否定するわけではないけれど、
アルバイトと勉強を比べたら、
さらにそこに「部活」なんかも入ってきたら、
一番犠牲になりやすいのは「勉強」なんだ。
悲しいけど、それが事実。
だって、勉強は完全に自己都合。
別に手を抜いても誰かに迷惑をかけるわけではない。
でも、アルバイトは、部活なんかもそうだけど、
自分が手を抜くと絶対に他の誰かの迷惑になるでしょ。
誰だって進んで人に迷惑はかけたくない。
これが、勉強が一番犠牲になりやすい構図。
だから、もしアルバイトをするなら、
そこまで考えて、覚悟を持って始めてほしい。