勉強を進めていくと嫌でも遭遇する「専門用語」。
難しくていやだな、という印象を持っている人も、きっと多いでしょう。
うん、わかる。日常生活では使わない言葉だもんね。
自分には馴染みの無い言葉だから、
どうしても「難しい」というイメージが先行してしまう。
だから私も授業で教えるときは、専門用語は必要最小限に抑えます。
でも、使わな過ぎもまた問題で、
専門用語を使わずに説明すると、逆に話が分かりづらくなることもあるんです。
どういうことかって?
専門用語は、ある事柄や事象を短い言葉でギュッと凝縮して
簡潔に伝えるために存在するのです。
たとえば、英文法の用語を例にすると、
「名詞節」。
たったの3文字で、非常に簡潔。
これは、
「文の中で主語や目的語などになる、「主語+動詞」がある語句のかたまり」。
のことなのだけれど、
「名詞節」という言葉を使わないで理解しようとすると、逆に面倒くさいでしょ?
文字数にすると30文字。実に10倍の長さです。
文字数が多いということは、情報量が多いということ。
同じ事柄を理解するのなら、
情報量が少ない方が楽だし効率が良い。
パソコンにたとえるなら、データ容量を抑えられるということ。
データ容量が抑えられれば、当然、空き容量が増える。
つまり、余裕ができる。
その方が学習効率も上がることは、想像に難くないよね?
もちろん最初は、その専門用語がどういう意味なのかを
正しく理解しないといけない。
その最初の一歩を踏み出せないと、二歩目以降は無いから。
そして、正しく理解した後は、
その専門用語をバンバン使っていくこと。
その方が学習効率が上がる。
用語も体に馴染んでくるし。
皆さんもぜひ、専門用語を正しく使って、学習効率を上げていってください。
ただし、大事なことだからもう一度言うけど、
最初の一歩、「意味を正しく理解すること」は
確実にやらないといけないよ。