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【私立の確約が出始める時期】早めに確約をもらった子がハマりやすい落とし穴

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「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉通り、ここにきて一気に涼しくなった。

 

毎年、「この言葉だけは本当に嘘をつかないよな~」って実感する。

 

 

さて、今くらいの時期からそろそろ、私立の確約が確定し始める。

 

業界内では「埼玉方式」とも呼ばれるこの方式。

 

全国的にはかなり異例のようだけど、

 

北辰テストの偏差値や1学期の通知表で確約がもらえるというのは、

 

受験生本人にとっても親御さんたちにとっても大きな安心材料となろう。

 

賛否両論あれど、この制度は大変ありがたいものであることは間違いない。

 

 

 

ただし、ここに大きな落とし穴がある。

 

 

 

これは、塾対象の説明会などで私立高校の先生が口をそろえて言うことでもあるのだが、

 

 

確約を決めた子、特に単願で確約を決めた子は、

 

どうしても勉強の手を緩めてしまいがちになる。

 

 

ただこれは、14~15歳の子供にとってはある意味当たり前のことで、

 

「あなたはこれで合格間違いないですよ」と言われてしまったら、

(実際はそのような言い方はしてないらしいが、実質的な合格であることくらい子供たちは見抜いてる)

 

受験勉強から解放されたも同然。

 

「合格」という、今までそれに向かって頑張ってきたものを早々に手に入れることが出来てしまったので、

 

その状態で、今までと同じ意欲、テンションで勉強に取り組めという方が難しい。

 

だって、もう欲しかったものは手に入れてしまったのだから、

 

「これ以上何を頑張れと言うのか」という思いになってしまうのも、何も不思議なことではない。

 

 

しかしもちろん、ここで手を抜いてしまったら、一度身につけた学力もどんどん低下していく。

 

そして、高校入学までの約半年間でかなり学力を下げてしまった状態で高校生活を始めることになる。

 

 

実際、これは私立高校側もかなり問題視しているようで、

 

私立高校の先生が「確約が決まった生徒も最後まで勉強させてください」と

 

塾にお願いしてくるくらいなのだ。

 

 

 

だから、この時期に確約を、特に単願で確約を決めることが出来た子は、

 

ある意味、ここからが正念場。本当の闘いの始まりだ。

 

 

「合格」という最も大きな報酬を手に入れた今、

 

次なる目標として「何を目指して頑張るか」。

 

 

これを新たに決め直し、それに向かってまた新たな一歩を踏み出さなくてはいけないのだ。

 

 

分かりやすい目標としては、

 

たとえば「北辰テストで自己ベスト偏差値」なんていうのもいいだろう。

 

「60以上」や「65以上」のように、具体的な数値を掲げてもいいかもしれない。

 

 

 

とにかく大事なことは、ここで決して勉強の手を緩めないこと。

 

「自分は大丈夫」とか「うちの子は大丈夫」という油断は危険。

 

「合格」という巨大な目標を事実上、手にしてしまった以上、

 

それに代わる目標に向けてまた新たな気持ちで頑張る、さらにそれを継続させるというのは、

 

想像以上に難しいことだ。

 

 

 

しかし、この半年をどう過ごすかによって、どんな高校生活を送れるかが決まる。

 

勉強で苦労する3年間を送るか。そうではない3年間を送るか。

 

それを決めるのがこの半年間と言っても過言ではない。

 

 

 

「確約」で早めに合格を決められたら、それまで以上に勉強に専念し、勉強に打ち込む。

 

 

それが、他の子たちを尻目に早めに「合格」を手に入れた子の

 

ある意味「役目」とも言えることだよ。