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少し前になるが、文科省による今年度の「全国学力・学習状況調査」の結果が7月に公表された。
結果の詳細は割愛するけど、
やはりここでも、スマホやゲーム費やす時間が多い子ほど正答率が低い、という結果が出たようだ。
この結果に対し、塾業界の重鎮とも言える方が業界誌にこんな意見を寄せていた。
とはいえ、忘れてはならないのは、彼らが次の時代を生きる人間だということであろう。
(中略)
現時点での学力観が次の時代においても通用するかどうか。さらには現時点で排斥されているものが将来、「正統」に組み入れられることがあり得ないことかどうか。思い起こしていただきたい。ひと昔前、「マンガ」は「保護者と教師の敵」であった。今、そこから進化したアニメは日本が誇る文化に成長している。浮世絵も歌舞伎も当時の支配集団からみれば忌むべき異端児だった。が、その後どうなったか…。
今回、実施されたのは国語と算数(数学)の調査であった。言うまでもなく、「読み書きソロバン」という基礎学力の調査である。これに加えて、「正確な情報の入手と発信の方法」が生きていく上での基礎学力となる日が来ないとも限らない。毎日4時間のゲーム・SNS・動画視聴ザンマイは行き過ぎとしても、多少のことは大目に見る必要があるではなかろうか。
うーむ。。
たしかに一理あるのかもしれない。
しかし、
スマホのしようが脳の前頭前野の働きを弱めたり、発達を遅延させたりする可能性がある、
という研究結果もある。
これはかなり重大なことだと思うのだが、どうだろう。
マンガや歌舞伎にこういう影響はあったのだろうか。
それに、正確な情報を入手して発信するためには、
正しい知識、その情報が正しいものなのかどうかを判断する力、
加えて、言葉を使って物事を正しく表現する力。
これらの力をしっかりと身につけていく方が先なのではないか?
それをスマホやゲームが邪魔してしまったら、
正しい情報を入手して発信、なんて、出来ないのではないか?
僕はこう思うのだが、どうだろう。
子供のスマホ問題。
いったい何が正解なんだろうね。