春日部の塾、春日部アカデミーのブログ「春日部アカデミー通信」へようこそ!
「セルフエスティーム」という言葉を聞いたことがあるだろうか。
辞書を引くと、「自尊心」、「自尊感情」、「自己肯定感」などと訳されているが、
ネットで検索すると、色々な人が色々な定義を当てはめているように感じられる。
まあ、それだけフワッとした言葉なのかもしれない。
つまるところ、
「セルフ(self:自分自身)」を「エスティーム(esteem:尊重する、高く評価する)」ということなので、
この通りに解釈するのが一番合っているのかもしれない。
さて、教育においてはこの「セルフエスティーム」を高めるとよい、とされている。
塾においては、「生徒のセルフエスティームを高める」ということだ。
たしかにこれは間違っていない。
というか、至極真っ当なことである。
だから、春日部アカデミーも講師研修などにおいて、これを高めていこう、という話をしている。
なぜセルフエスティームを高めた方が良いのかと言うと、
それは生徒の「自信」に直結するからである。
セルフエスティームが高い方が、「自分にはこれが出来る」という思考になりやすい。
よって、諦めることも少なくなり、色々なことに自ら進んで挑戦するようになる。
そして、途中で困難なことにぶち当たっても、それを何とか乗り越えようとするパワーを出しやすい。
その結果、「成功」や「自分が望む結果」を、より手に入れやすくなる。
現に、成績が良い子はセルフエスティームが高い子が多い。
彼らは「自分は出来る」ということを感覚的に知っている。
だから、「やること」が当たり前になってるし、簡単にあきらめたりはしない。
そうすると手に入れられる結果も必然的に良くなる。
この積み重ねで好循環が生まれ、セルフエスティームも自然と高くなっていく、というわけだ。
この流れを構築していくために、僕たちは日々生徒たちと接し、彼らに色々な話をしている。
「良いところは褒める」などというのは当たり前のことで、
それ以上に「ちゃんとあなたを見てますよ」サインを常に送り出している。
これは相手のセルフエスティームを高めるためにはきわめて重要なことだ。
こういったことが功を奏し、最初はセルフエスティームが低めだった子も
ここに通ってくれてるうちに少しずつ高くなってきている。
しかし、そんなセルフエスティームをいとも簡単に崩してしまうものがある。
それは、「あんなに一生懸命頑張ったのにテストの点が低かった」ということだ。
もちろんこれには、自分のやり方や心構えに何らかの問題があった、というケースも多いのだけど、
これによってセルフエスティームを下げてしまう生徒は少なくない。
だから僕たちは、塾人として、
正しいやり方や正しい心構えを教え続けていかなくてはいけない。
生徒のセルフエスティームを下げてしまわないために。
それはつまり、生徒から「自信」を奪ってしまわないようにするためだ。