春日部の塾、春日部アカデミーのブログ「春日部アカデミー通信」へようこそ!
昨日戻ってきた9月の北辰テストの結果。
英語の全県平均点、38.0点。
これはどう考えてもまずい状況。
たしかに難しい問題だったのかもしれないけど、
僕が見た限り、あの問題で平均点が38.0点というのは異常だ。
大きな元凶の一つとして、
塾における「学校準拠指導」があるに違いない。
ただ、春日部アカデミーも個別指導の生徒は学校準拠型のカリキュラムが主流。
今からの話は、それを一旦棚に上げてのような話になるので
一部からは大きな批判が出るかもしれないが、
それを承知で書いていく。
大丈夫。最後までちゃんと読んでいただければ、棚に上げてるわけではないと分かって頂けるはず。
そもそも、学校準拠は「学校の先取り」が基本コンセプト。
以前の指導要領のように学校のカリキュラム自体が緩いものであれば、
そのメリットも大きかった。
しかし、今は違う。
学ばなくてはいけないことが莫大な量に増えたのだ。
そうなると何が起こるかというと、
一度理解してもその習得が不十分な状態で先に進まなくてはいけなくなる。
基礎のコンクリートがまだ完全に固まってない状態で、
上物の建物を建てていかなくてはいけなくなる。
そんな状態で建物を建てても、その時はとりあえず完成したかのように見えても、
時間が経つとともに傾いて行ったり、最悪、全部崩れてしまう。
そんなことが子供たちの学習で起こってるということだ。
学校の先取りを行うことで、直近の学校の授業の理解度は増すだろう。
塾で一応は予習が出来ているのだから。
定期テストでも、まあまあの結果は残せるはず。
しかし、それらが全くと言っていいほど、北辰テストのような実力模試に反映されていない。
今回、このことが北辰テストの平均点によって明らかになったわけだ。
この事態は、前々からある程度は予測できたので(予測をはるかに超えてきたが)、
実は春日部アカデミーでも少しずつ学校準拠から離れた指導を始めてる。
「学校の先取り」よりも「基礎をしっかりと固めること」に重きを置いた指導だ。
基礎固めに重きを置いたことで一度は学校から遅れをとってしまうかもしれないが、
基礎がしっかりと固まっていれば、その後は少しずつ加速度をつけて、
無理なく速度を速めることが出来る。
子供たちの中に積み上がってきた「基礎」が推進力になってくれる。
中3の内容なんて、ほんの少しの導入説明で、あとは彼らが勝手に進めてくれる。
それが決して夢のような理想論ではないことは、
中1や小学生の時からここ「春日部アカデミー」でしっかりと基礎を固めてきた生徒たちが、
既に証明済だ。
だから、僕は決めた。
今後はこの「脱・学校準拠」さらに推し進めていくことを。
「学校進度」という制約に阻まれることなく、「徹底的な基礎固め」にさらに重きを置いていく。
結局はそれが一番子供たちにとってもベスト。
本当の意味で勉強を無理なく楽しく進められ、
いずれ自分の中に育ってきた推進力で学校の進度なんかよりもずっと先に学習を進められ、
何よりも大事な「自学力」を養うことが出来るのだから。