今はスマホの機能が本当に発達してて、特に翻訳機能なんかは、もうすっかり当たり前だ。
でも、これ、使い方を間違えると、
知識が身につかないどころか、逆に「勉強嫌い」になってしまうから注意が必要だ。
日常生活においては、たしかに翻訳は便利な機能だ。
海外旅行なんかでは特に重宝だろう。
その場で即座に訳してくれるからね。
しかし、この「即座に」というのが、勉強においては非常によろしくない。
「なぜそうなるのか?」というのを全部すっ飛ばして、いきなり答えを出してしまうから。
そうするとね、結局何も身につかないのよ。
本当に、な~んにも。
「なぜそうなるか?」を考えないから、自力ではどんどん答えを出せなくなる。
そして、途中の「なぜ?」をすっ飛ばして得た知識は、
蓄積されることも無くどんどん流れていってしまう。
そうなると、何が起こるか?
その末路は、
「あんなにやったのに、全然覚えられない」
→ 「やっぱり自分は勉強に向いてない」
→ 「勉強なんて面白くない!」
という、勉強に対する間違った否定感情だ。
そして、もう一つ怖いことがある。
スマホの翻訳機能だって、昔に比べれば優秀かもしれないけど、完全ではない。
全然違う、とまでは言わないまでも、微妙な間違いは当然あるだろう。
もしかしたら、自分が最初の日本語をうっかり入力ミスしてしまうかもしれない。そうなったら、当然出てくる訳も違うよね。
けれど、「なぜそうなる?」のプロセスを経てない子は、
その間違いに気づくことが出来ない。
これは本当に怖いこと。
極端かもしれないけど、こういうことの行きつく先が、
ネット上にある嘘情報、詐欺情報を何の疑いもなく信じてしまい人生を棒に振る、
ということになるのではないだろうか。
我々はAIに「使われる」のではなく、AIを「使う」側に常にいなくてはいけない。
そのためには、知識を正しく身につけていくことが何よりも重要だ。