英検に限ったことではないけれど、英語の勉強で
「単語を覚えよう」というのは、よく聞くことだし、当たり前のこと。
けど、これね、ちゃんと気をつけてないと、
「単語」だけを一生懸命覚えて、「熟語」を疎かにしてしまう、
という事態になるから、要注意。
どうしても、「単語を」という言い方が普通になってるから、「熟語」への意識は後回しになりがち。
さらに、たとえば英検の「パス単」なんかでも、
前半が単語で後半が熟語、という構成になってるから、
どうしても熟語は軽く見られてしまう運命にある。
けど実際は、特に英検なんかでは、
単語よりも熟語の知識の方が重要
と言っても過言ではない。
具体的にどういうことか、英検3級の過去問を例にとって説明すると、
まずは単語の問題。
Some people go home on December 25 because they want to ( ) Christmas with their families.
(何人かの人は12月25日に、家族と一緒にクリスマスを( )したいから家に帰る。)
<空欄の選択肢> → 1. protect 2. celebrate 3. touch 4. invite
この問題の場合、たとえば、
「クリスマスを○○する、ということは、
3のtouchは「触る」だし、4のinviteは「招待する」だから、この2つは違うな。
ということは、1か2か・・」
みたいな感じで、ある程度文法の知識が身についてれば、
前後関係から意味を推測したり答えの選択肢を絞り込める問題が多い。
選択肢が絞り込めれば、それだけ心理的プレッシャーが軽くなる。
それに対して、熟語の問題は、
It’s full ( ) books.
<空欄の選択肢> → 1.of 2. in 3. on 4. to
この問題の場合は、
文の中にfullがあるから、おそらく意味は「それは本でいっぱいだ」だろう、
というところまでは推測できるけど、
その後ろの前置詞が何なのかは、知らなきゃアウト。推測のしようが無い。
前置詞を究めるのは日本人にとって相当ハードなことだからね。
だからここは、「be full of」という熟語を知ってるかどうかだけで、勝負が決まる。
とまあ、こんな感じで、
全ての問題がそうだとは言えないけど、傾向として言えるのは、
単語はある程度推測が可能だけど、熟語はそれがほぼ不可能なことが多い、
ということ。
これが、熟語に力を入れなくてはいけない理由。
もちろん、単語の知識も必要だけど、
それだけだとまだ、片手落ちだよ、っていう話。
それに、どちらかと言うと熟語に意識がそれほど向いてない人が多い中で、
熟語をしっかりと身につけるということは、
それだけ周りに差が付けられる、ということにもなる。
だから今日からみんなも、
「熟語」への意識を高めていこう。
ちなみに、春アカ生は、
熟語への意識を高く持つようにちゃんと指導されている。
英検対策講座を受講した人なら、わかるよね?