【解釈間違えるとキケン】得意や好きを伸ばす指導

 

得意なことを伸ばす指導、

好きなことを伸ばす指導。

 

最近本当によく聞かれるようになった言葉たち。

 

 

苦手なところを指摘するよりも、

得意なところや好きなところを伸ばしていく指導の方が、

本人たちのモチベーションも上がる、という話。

 

 

たしかに、これはその通り。

間違ってはいない。

春アカの生徒たちを見てもそうだ。

 

 

しかし、この言葉、

都合の良い解釈をするととんでもないことになるから、

要・注・意!

 

 

得意なところや好きなところを伸ばすというのは、

苦手なことはやらなくてもいい、ということではないよ。

 

 

オリンピック選手のように超一流レベルでの話だと

それでもいいのかもしれないけど(知らんけど)、

 

少なくとも勉強においては、それは絶対にダメなこと。

 

 

では、正しい解釈はどういうものかというと、

 

得意なことや好きなことを伸ばし、

それによって、

「やればできる」、「努力すれば必ず良いことがある」ということを

自分自身で実感して、

それと同じことを苦手なことに応用しよう、

 

ということ。

 

苦手なことから逃げるのではなく、

得意なことから得たことや学んだことを苦手なことに生かそう、

というのが正しい解釈。

 

 

だから、得意教科が一つでもある人は、

それを他の教科にも応用することで得意な教科を増やすことが出来るんだ。

 

理想を語っているのではないよ。

今までそういう生徒を何人も見てきてる。

 

もちろん、楽なことではない。特に、やり始めの時期はね。

やめたくなることもきっとある。

でも、その苦労を乗り越えれば、必ず「苦手克服」できる。

 

 

教科の特徴とかも色々あるけれど、

基本的に小中高生の勉強というのは、「言葉を理解する」ということ。

表面的に何となく、ではなく、誰かに説明できるレベルにまでね。

 

そして、何か一つの教科を得意教科にした人は、

それが出来ている、ということ。

自分では当たり前すぎて気付かなかったかもしれないけど、

ちゃんと努力も積み重ねてきてる。

 

それを苦手教科にも生かすのは、

ちょっとした勇気と覚悟があれば、絶対に可能だ。

 

 

せっかく得意なことがあるのなら、

それを苦手なことに生かさず、苦手から逃げてしまうのは、

あまりにももったいない。