R06県立高校入試の分析と感想【国語】

 

先日行われた令和6年度埼玉県公立高校入試。

他の塾さんでも講評や分析を出してますが、

私も、実際に解いてみての感想を織り交ぜながら

今回の入試問題を振り返ってみたいと思います。

 

 

今回はまずは、国語から。

 

大問1の物語文は、部活を通した中高生の人間模様を描いた定番のもの。

 

登場人物の真宙、天音、柳の3人を中心としたストーリー展開が

頭の中でちゃんと映像化できるかが重要なところだけど、

複雑な書かれ方はしていないので、それほど難しくなかったはず。

 

問題の方は、

記号問題は迷わず答えを出しやすいけど、記述問題は少し手こずった人もいるかも。

難易度の差が極檀だなという印象です。

 

 

続いて、大問2。

 

漢字の読みは、相変わらず難易度高め。

今回の漢字は、「頒布」「懐柔」「拭う」の3つ。

「頒布」と「懐柔」は、意味もよく分からないという人、

きっといたのではないかな。

 

文法は、今回は「ない」の用法の区別。

語彙問題は、熟語の構成。

このあたりは定番ですね。問4も含めて。

 

 

続いて、大問3の説明文。

 

いきなり初っ端から、「循環型社会」「シェアリング経済」などの専門用語、

そして、内容も馴染みがあるようなないような、という感じで、

なかなか内容が入ってこない、という印象を持った人も多いのでは?

でもね、高校に上がると、このような文章が当たり前になります。

だから、日頃からこういう文章を読み慣れておく必要があるのです。

そしてそれは、国語に限らず英語の文章を読むときにも必要なことになってきます。

 

問題の方は、大問1と同じく、記号問題は簡単で記述問題は難しめ。

 

 

よって、上位校を受験した人は、

記号問題は落とさず、記述問題でいかに、部分点も含めて、得点できたか、が

勝負の分かれ目になるでしょう。

 

 

大問4の古文は、今回はあの「一休さん」のお話し。

 

最初の状況説明の文章で場面設定や登場人物をしっかりと把握できれば、

楽に読み進められ、問題も簡単に解けるものでした。

 

 

そして、大問5の作文。

今回のお題は「持続可能な社会を築くために私たちができること」。

資料の②の方を使って第一段落を書き、そこから第二段落へという流れで行ければ

楽に書けたのではないかと思います。

たとえば、「気候変動に具体的な対策」から「地球温暖化の防止につながるゴミの分別」とかね。

 

 

こんな感じで、各回1教科ずつ。

次回は数学についてお伝えしていきます。