「授業中に指されるのは嫌だ」
生徒や保護者様からよく聞く言葉です。
だから個別指導塾を選ぶ、という人もいるでしょう。
春日部アカデミーも個別指導がメインになってますが、
一斉指導(集団授業とも呼びます)の授業もあります。
と言っても、1クラス10名にも満たない少人数ですが。
そこでは当然、生徒たちを指名し発表してもらいます。
でもね、なぜ私たちが指名するかというと、
指名する目的は何かというと、
別に、正解を答えてほしいから、ではないんです。
もちろん、正解を答えられたら「よし!」、「さすが!」って思うし、
答えられた子を褒めるし、
それで褒められた子はきっとモチベーションが上がるでしょう。
でも、真の目的はそこではない。
私たちが指名する真の目的は、
指名されたことによって、考えてほしいのです。
聞かれた質問に対して、頭をフル回転させて考えてほしい。
自分の中にある知識をフル活用して、答えを導き出してほしい。
これさえやってくれたら、こちらの目的は達成です。
だから、その答えが正解ではなくてもいいんです。
真剣に考えたことに意味がある。
知識を活用させたことに意味がある。
そのこと自体が価値のあることです。
だから、正解を出せないから恥ずかしい、なんて思う必要は、1ミリもありません。
実際、世の中には正解の無いことの方が多いです。
その中で必要なことは、
正解を出そうとすることではなくて、
自分が真剣に考えたことをちゃんと伝えられること。
だから、まずは自分の頭で考えて、
それを堂々と伝えられるようになってほしい。
そこでもし、自分が出した答えが正解では無かったら、
何が間違っていたか、どこで間違えてしまったかを、
ちゃんと確認して、それを後からもう一度見返し、
正しいことをインプットし直せばいいのです。
その方が、ただ黙って授業を受けるよりも、何倍も効果があるからね。
もちろん、受け手側のこちらも、
みんながどんな答えを返してきてもちゃんと受け止めます。
明らかに話を聞いてないことが見え見えの答えだったら、
すごく厳しく注意するけど、
そうでは無かったら、
たとえそれが正解ではなくても、心の中では大拍手です。