こんにちは。春日部アカデミー塾長の福地です。
少し前の話ですが、ある公立高校の説明会に行ってきました。
最近は公立高校でも塾対象の説明会を行うところが増えてきました。
生徒募集に必死なんだなぁと感じます。
ただ、今回の話の中心はそれではありません。
説明会の後に授業を見学させていただく機会がありました。
高校の授業なんて10年以上見ていなかったので、それだけで新鮮だったのですが、
10年の間にずいぶん変わりました。
現行の学習指導要領のもとで文科省が推し進めようとしている、新しい学力観。
思考力、判断力、表現力。
これらがちゃんと意識された授業の進行になっていて、
先生の一方的な説明よりも、生徒たちに考えさせてそれを発表させる時間が
明らかに増えていました。
いわゆる「アウトプット中心の授業」です。
先生も、そのような授業をスムーズに進めていくための準備に
相当な時間をかけて工夫をしているのだろうと思います。
こういうスタイルの授業を、今は全国的に推し進めようとしているのでしょう。
しかし、少し残念なことが・・。
このようなスタイルの授業をより効果的に進めていき、リターンが大きいものにしていくためには、
受け手側、つまり生徒たちの知識もしっかりしていることが重要です。
先日見させていただいた授業は、その部分が残念だったのです。
ただ、学校だって限られた時間の中でそこまでフォローするのはきっと難しい。
そこで私は思いつきました。
知識の習得、つまり「インプット」の部分は、塾が請け負えばいい!
ま、今はまだ夢のような話なんですけど。
塾は昔から、そこの部分を得意としてきました。
しかも今は当塾のような個別指導や少人数制のところが多く、
昔よりも効果的に、より一人一人に合った形で、それが出来るにちがいない。
一方、学校は、大勢が一つの教室に集まるというスケールメリットも生かしながら、
確かな知識を土台にしてより効果的なアウトプット学習が可能になる。
きっとこれからますます重要になる「プレゼン」の練習にもなるでしょう。
このように、それぞれが強みを生かしてきれいな住みわけができれば、
学校にとっても生徒にとっても、もちろん塾にとっても、
「三方良し」の状態が築けると思うのです。
大学全入時代という言葉が聞かれ始めて久しいです。
いずれ高校もそのようになるでしょう。
そんな時代の変化の中で、
「受験に合格させるための塾」というのは、
いずれ過去の遺物になっていくのかもしれません。
塾が、その強みを生かして新しい形で世の中に貢献する。
いつか必ずそのような時代が来るにちがいない。
もしかしたら、もう目の前まで来ているかもしれない。
今はまだ夢のような話ですが、
結構ガチで考えています。