春日部の塾、春日部アカデミーのブログ「春日部アカデミー通信」へようこそ!
明日は今年度第2回目の英検の日だ。
春日部アカデミーは準会場になっているので、
通常春日部アカデミーに通っていない子(つまり「塾外生」)も受けに来る。
さて、今や英語の検定試験と言えば、「英検一強」と言っても過言ではないだろう。
TOEICやGTECなど、他の検定試験もあるが、
一時期ほど聞かなくなった気がする。
ま、歴史も長いし、やはり英検が一番信頼度が高いね、
ということなのかもしれない。
さて、この英検だが、
合否のカギを握るのは、良くも悪くも「語彙力だ」
語彙力がほぼダイレクトに合否に結び付く。
もちろんこれは悪いことではない。
英語だけでなく外国語の学習において、
語彙の習得は言うまでもなく「必須」である。
だがしかし!
だからと言って、英検に合格していれば、
それが、イコール「英語力がある」と言えるかというと、
実際のところ、そうではない。
1級や準1級、いや、ギリ2級までは、さすがに「ほぼイコール」と言えるのかもしれないけれど、
それより下の級では、実のところあまり相関関係はない。
つまり、
「英検合格=英語力がある」
ということにはならない、ということ。
どういうことかと言うと、
さっきも書いた通り、英検合否のカギを握るのは「語彙力」。
よって、単語や熟語の意味を覚えていれば、
文法力が固まってなくても「何となく」理解できてしまうのだ。
この「何となく理解できてしまう」というのが大問題。
でも、何となくでも理解はできてしまうから、問題には正解できる。
ライティングやスピーキングも細かいところまでは指摘されないので、
多少ミスがあっても合格点に達してしまう。
ただ、理解度や習得度は「何となく」で止まったまま。
つまり「ちゃんと」は理解できていない。
こういうことがあるので、
「英検合格=英語力がある」とは言い切れないのだ。
現に、英検3級や準2級を合格してる子が、
学校の定期テストや北辰テスト等の実力テストで、
中1内容でのミス、たとえば Are you eat breakfast? みたいな文を作ってみたり、
中1レベルの単語(たとえば Wednesday など)が書けなかったりする。
「英検3級合格」や、「英検準2級合格」は、
もちろんそれに向けてしっかりと努力をしてきたことの結果だし、
それ自体は誇れること、誇ってほしいことだが、
あくまでもそれは、
「英検3級に合格する力があった」、「英検準2級に合格する力があった」ということであって、
「英語の力がある」、「英語ができる」というわけではない。
このことには、本人も、保護者も、そして僕らのような指導者も、
ちゃんと気づいておかないといけない。
というか、そもそも検定試験や資格試験ってそういうものだからね。
英検に限らず、他の試験も全てそう。
そもそも、英語なら英語の、ある一部の側面にしか焦点を当ててない。
全体を測定してるわけではないのだ。
(これは昔、TOEICの作問に携わったことがある人から聞いたことがある)
だから、最初から受験者側や僕たちも、そのつもりでいなくてはいけないんだ。
変な妄想を勝手に抱いてはいけない、ということだね。