最近はめっきり減ってきたけど、前はよく聞いていた、保護者たちの言葉がある。
「うちは、そこまで上の成績は目指してないので・・。」
というもの。
この言葉を聞くたびに、
自分はとても大きな違和感を感じてた。
え?それって、親が決めることなの?? って。
最近の春アカは、たしかに以前と比べると、いわゆる「成績上位者」が多くなってきたけど、
だからと言って、これは別に、
春アカが成績上位者だけを優遇してるわけでもなく、成績至上主義であるわけでもない。
自分たちがやっていることは、ただ、
生徒たちの持っている力を最大限に引き出すお手伝いをしているだけ、だ。
そのかわり、そこには妥協を一切許さないし、
生徒たちに対しても、自分が持ってるものを磨く努力をしない子に対しては、
強烈に厳しく叱る。
それは自分の人生を棒に振ってしまうことになりかねないからだ。
そして、その結果として、
ありがたいことに成績をどんどん上げている子や、上位をずっとキープしてる子が増えている。
ただ、それだけのことである。
つまり、成績が上がるというのは、単にその子が持っている能力が開花しただけの話であって、
それを、なぜ親が、
「うちの子はそこまで・・」などと言って止めようとしてしまうのか。
これが不思議でたまらなかったし、大きな違和感のもとだった。
いつも言ってるけど、勉強はスポーツや芸術と違って、生まれ持った才能はほとんど関係ない。
もしかしたら多少の能力差はあるのかもしれないけど、
そんなのは微々たるもので、それよりはるかに大切なのは、
「日々の努力の積み上げ」だ。
もちろん、簡単なことではないし、一筋縄でいくものでもない。
でも、子供たちの能力の開花を、
親をはじめとした周りの大人たちの勝手な思惑で左右させてしまったり、最悪、阻止してしまうのは、
どうなんだろうか。
自分としては、それは絶対にしてはいけないことだと思う。
だって、それによって子どもの人生までも左右してしまいかねないから。