和文英訳で、いきなり日本語を英語に直そうとする子。
そういう子は確実に撃沈する。
書き出してみたのはいいものの、途中でどうしたらいいか分からなくなり、
すっかり迷子になってしまって、とんでもなくおかしな英文を書いて終了。
「私は魚を食べます」くらいの短い英文だったらそれでも出来ちゃうけど、
ちょっとでも文が長くなると手も足も出せなくなる。
たとえばこの日本文。
「彼女は私に、部屋の中で踊っているあの男の子と一緒に昼食を食べさせた。」
これは先日、中2の子たちにやらせた和文英訳だ。
これを、いきなり最初から英文に直そうというのは、
相当長い期間の積み上げがなければまず無理だ。
まだ本格的に英語を学習しだして1~2年の中学生たちには厳しかろう。
やるべきことは、まず余計な部分(説明(修飾)語句の部分)を削ぎ落して、
シンプルで短い肯定文に直すこと。そこからのスタート。
上の文だったら、
まず、「彼女は私に昼食を食べさせた」から始める。
「昼食を」も後から付けるでも良いかもしれない。
この部分は、She made me eat lunch. となる。
使役動詞だ。
それに「男の子と一緒に」を加える。
with a boy ね。
さらに、「男の子」に「部屋の中で踊っている」という説明をくっつける。
boy dancing in the room だね。
こうやって、
She made me eat lunch with a boy dancing in the room.
という文が出来上がる。
これはまだ簡単な方かな。
これが疑問文になってたり、疑問詞が使われてたり、
動詞の部分を変えていく、っていうパターンもあるからね。
けれど、どんな場合でも、
「シンプルで短い肯定文」からのスタートであることに変わりはない。
そうすれば一見難しそうに見える文もちゃんと英文に直せるし、
だから、我が自慢の春アカ生たちは難しめの和文英訳も出来るようになっているのだ。
以上、春日部アカデミーから福地がお届けしました!