部活に全力投球したいから塾を辞める。
春日部アカデミーには、たまにこういう子がいる。
ここを開校する前の僕の塾講師人生の中でも、そういう子は何人かいた。
他の塾だったらこういう場合、
必死の引き留め作戦が始まるのかもしれないね。
「週1回でも!」とか、「勉強も大事ですよ!」とか言いながら。
でも僕は一切そういうことはしない。
どんな理由であれ退塾の引き留めはしない、というのが僕のポリシーだし、
逆の立場になったらウザいだけだからね。
でも、そのかわり、
ちゃんと覚悟を持ってその先の人生を歩んでいってほしいと心から思う。
退塾なので僕が何かそれに関与することは一切できなくなるが、
特に「部活に全力投球」という理由でやめたからには、
本当に覚悟を決めて全力で臨んでいってほしい。
スポーツ、芸術、何でもそうだが、
勉強以外の道で身を立てるのは想像以上に厳しいもの。
トップレベルを目指すのであれば生半可な気持ちでは通用しない。
そこには才能も必要。コミュ力も必要。そして、本当にトップに居続けるためには、
知識や知力だって必要になる。学校の勉強とはまた違った意味での知力が。
しかも周りは猛者ぞろい。その中で頭角を現していくためには、
本当に並々ならぬ努力が必要だ。
勉強でトップを取ることの方がどれだけ簡単か。そんな世界だ。
残念ながら、そういう猛者たちに囲まれた環境の中で埋もれていってしまった子も僕は知っている。
けど、春アカを部活が理由で辞めていった子たちには、
そういう人生は歩んでほしくない。
そうならないように、ただただ願うばかりだ。
以上、春日部アカデミーから福地がお届けしました!