ある生徒が部活の顧問のところにお願いをしに行った。
「この日は勉強を優先させたいので練習を休ませてください」
そこで部活の顧問が放った一言は、
「は?本気で言ってるの?ただでさえプレーが下手なのに、休むとかありえない。ダメに決まってるでしょ。」
というものだった。
数日後、また別の生徒が同じお願いをしに部活の顧問のところに行った。
この子は先ほどの子と違って、最難関大学を狙う最も上のコースにいる子だ。
この子に対して顧問が放った一言は、
「わかった、いいよ。勉強頑張って!」
お気づきだろう。
生徒の在籍コースによって顧問の対応がガラリと変わっている。
これは、信頼のおける筋から聞いた話だ。
学校名や個人名が特定されないために少しだけ修正をしているが、
おおむね事実だ。
文武両道を掲げている、とある学校でのリアルな話である。
そもそも、生徒の在籍コースによって対応を変えることにも問題があるが、
それより何より、
「勉強を優先させたい」という生徒に対して、それを拒否し、
部活動の方を優先させる、という指導があっていいのだろうか。
学校とは、
・社会において自立した生活を営む基礎を培う場
・社会の形成者として必要な資質を養う場
・進学や職業に必要な能力を育成する場
のように日本では定められてるはずである。
部活動もその一環ととらえることもできるが、
それは学業を超えるものではないはずである。
いったいこの顧問がどのような意図でこのようなことを言ったのかは分からないが、
いま一度、「学校の本来の目的」について学び直した方がよいのではないだろうか。
そして、このような事態を放置している学校の責任も問われてしかるべきではないかと。
今回はたまたま、ある一つの学校の例を出したが、
どうも生徒たちの話を聞くと、
他の学校でも似たようなことが起こってるように思えてならない。
部活は大事、部活には価値がある、という考えは否定しない。
僕自身、高校時代は部活に明け暮れていた。
しかし、あくまでもそれは「学業」の補完的な位置づけである。
それが学校というものではないだろうか。
ましてや、
「勉強を優先させたい」という生徒の要望を受け入れないというのは、
学校としてきわめて大問題なのではないかと思うのである。
以上、春日部アカデミーから福地がお届けしました。