勉強には「暗記」がつきものだ。
英単語、数学の公式、歴史の年号、漢字、などなど、
覚えなくてはいけないことは、まあ控えめに言っても、
「非常に多い」。
でもね、
それを一回で全部覚えようとしてはいけない。
たとえばここに10個の英単語があるとする。
どれも見たことが無い、初めての単語ばかり。
その10個を一度に覚えようとするのは、
普通に考えて無理がある。
そんなの、ただ大変なだけだ。苦痛でしかない。
だから一度に覚えようとするのではなく、
というか、もっと正確に言うと、
最初は覚えようとせずに、
「へー、こういう単語があるんだぁ。なるほどねぇ。」ぐらいでちょうど良い。
そうやって一度「理解」をした時点で、実は脳内にしっかりと記憶されてるから。
ただ残念なことに、この記憶は保存期間がちょっと短い。
放置しておくといつの間にか消えてしまう。
だから、少し時間をおいた後にもう一度確認してみる。
それを何度か繰り返していくうちに、記憶にちゃんと刻み込まれる。
「暗記」っていうのは、これくらい力を抜いて楽にやるくらいで良いんだ。
むしろその方が、脳に余計なストレスがかかってない分、覚えやすい。
そして大事なことは、
この作業を毎日やること。
もちろん、日々違う単語で大丈夫。
違う単語であっても、
「理解 → 一旦記憶 → 再確認 → さらに確実に記憶」の作業を毎日繰り返していけば、
過去にやったものもちゃんと記憶されてるものだ。
まあ、中には「あれ?何だっけ?」っていうものもあるかもしれないけど、
その時はまた新たに覚え直せばいいだけの話。
というか、厳密に言うと、
一度脳にちゃんと刻み込まれた記憶は、ずっと脳の中に残ってる。
でも、それを長く放置しておくと、いつの間にか脳の中のどこか隅っこの方に追いやられてしまうんだ。
だから、いざその情報を使いたくても、それがどこに行ってしまったのか分からない。
これが「忘れてしまった」の正体。
整理されずに散らかった部屋の中で自分が欲しいものを探そうとしてもなかなか見つからないのと一緒。
だから、そうならないために、
毎日脳を働かせて脳内がゴミ屋敷にならないようにしておかないといけないんだ。
以上、春日部アカデミーから福地がお届けしました。