三語短文秀逸作品発表会の44回目。
こちらのパート6に続き、
ここからはパート7。今回の最終パート。
【お題: 帰省、がんじがらめ、大ざっぱ 】
数年ぶりに実家に帰省した際、神経質な父が作った厳しいルールにがんじがらめにされ、大ざっぱな私は息苦しさを感じたことを思い出した。(中2)
大ざっぱな性格のA君は、帰省先のしきたりにがんじがらめになって困っていた。(中2)
今まで仕事を大ざっぱに行っていたので、ミスを直す仕事に追われて雁字搦めになってしまい、正月に実家に帰省できなかった。(中3)
帰省中、大ざっぱな性格のくせに予定を詰め込みすぎて、がんじがらめになった。(中1)
【お題: 白羽の矢が立つ、混乱、小ざっぱり 】
リーダーとして白羽の矢が立ったときには混乱したが、サブリーダーのこざっぱりとした性格に支えられ、今ではリーダーになれてよかったと思っている。(中3)
小ざっぱりした服装でサーカスに行ったら、いきなり僕に白羽の矢が立ち混乱した。(中2)
周りが混乱している中、小ざっぱりとしていた彼に白羽の矢がたった。(中1)
【お題: 物々しい、鉄則、見せしめ 】
朝からなんとなく物々しい雰囲気が漂っていたが、その理由は後になって分かった。同僚の一人が、仕事の鉄則である時間厳守を破ったために、見せしめのように厳しく叱られていたのだ。(中3)
今回はここまで!
今回、我が自慢の春アカ生たちからの作品を2週間分まとめて見ていったのだが、
改めて、秀逸作品が多いお題とそうでないお題の差を目の当たりにした。
中には、秀逸が全く無いお題もある。
やはり、より多くの子たちにとって馴染みのある言葉は秀逸が多いということなんだろう。
そんな当たり前のことを、直に感じることができた。
そしてもう一つ感じたことは、
それぞれのお題の言葉はちゃんと理解し正しく使えているのに、
それら3つを一つにまとめた時に文章が不自然になるという子が一定数いる、ということ。
日々のチャックではなくまとめて見ることでそれをより鮮明に確認することができた。
原因の一つには、
それぞれの言葉が持つ世界観を想像する力が少々弱い。言い換えれば、想像する世界が狭い。
ということがあるのかもしれない。
狭いから、それを繋ぎ合わせる接点が見つかりづらく、結果として不自然なつながり方となる。
このあたり、夏期講習中に行う「三語短文書き方講座」に反映していこう。
以上、春日部アカデミーから福地がお届けしました!