何かを暗記しようとするときは、
その前にやらなくてはいけないことがある。
それをやらずにいきなり暗記しようとしても、
ただの丸暗記になってしまっておしまい。
これだと覚えるのにめちゃくちゃ苦労するし、
そもそもあまり多くのことは覚えられない。
仮に覚えられたとしても有効期限が短い、つまり、すぐに忘れてしまうので、
肝心なテストで役に立たないこともしばしば。
これじゃ何のために暗記したんだか分からなくなるよね。
暗記の前にやらなくてはいけないこと。
それは、
「理解」だ。
「なるほど、そういうことか」
「だからこうなるのか」
このプロセスを必ず通り過ぎないと、
その情報は脳に記憶されない。
それでも、何度も何度も嫌というほど触れていれば覚えるのかもしれないけど、
それは現実的には不可能。
だからこの「理解」のプロセスは非常に重要なものだ。
この時、「理解」とともに「感動」もセットになるとさらに効果的。
「へー、そうなんだー」
「ほー、なるほど、そういうことかー」
「すげー、初めて知ったー」
こういう感情だ。
感動があった方が記憶が定着しやすいというのは科学的にも証明されてるらしい。
だからなるべく感動はセットの方がいいんだけれど、
この時に、無理に「覚えよう」としようとすると、そっちの方に意識が向きすぎ、
ともするとそれが負担にもなって、感動の大きな邪魔になってしまいかねない。
ちょっと想像してみれば分かってくれると思うが。
だから、「覚えよう」というのは一旦置いといて、
純粋に「理解」、そしてできれば「感動」を最優先で大事にして勉強に取り組む。
こうすることが、結果として「効率的な暗記」につながるのだ。
もっとも、これをするのには十分な時間が何よりも必要だ。
時間が無くて焦った状態では「落ち着いて理解すること」など不可能だし、
ましてや感動などとは無縁の世界だ。
だから、テスト前の学習は直前にためてしまうのはきわめて非効率なのだ。
もし今回の期末テストで直前に時間が無くて切羽詰まった状態に陥ってしまった人は、
それを今回の最大の反省事項として、
次からは十分な時間を確保して取り組んでいってほしい。
点数を、そして成績を上げるためにはこれが最も近道で確実な方法。
テストが終わったからと言って休む暇は無いのである。
テストが終わったその日から、次のテストに向けて歩み出していかなくては行けんい。
以上、春日部アカデミーから福地がお届けしました!