三語短文秀逸作品発表会の39回目。
こちらのパート1に続き、
ここからはパート2。
【お題: 完熟、恥をしのぐ、事なきを得る 】
恥をしのぐために完熟したトマトのような赤い顔をタオルで隠し、事なきを得る。(中3)
完熟マンゴーを友人の前で恥をしのいで一口で食べたが、意外にも綺麗に食べることができ事なきを得た。(中1)
完熟トマトが落ちて転がってしまい、恥をしのんで追いかけた。幸い、事なきを得た。(中2)
完熟しきったトマトを前に、恥をしのんでまだ育てた方がいいかと聞くと、優しく答えてくれ事なきをえた。(中2)
完熟した果物を恥をしのいで差し出してことなきを得る。(中3)
【お題: 見透かされる、奈落の底、葬る 】
社長からスキャンダルを見透かされ、業界から葬られたので、奈落の底に落ちた。(中2)
自分の攻撃を見透かされていて奈落の底に落とされたけど、そこから復活して敵を葬った。(中2)
友達とアクションゲームで遊んでいたら、心を見透かされ、奈落の底まで落とされ、葬られた。(中1)
親に赤点のテストを闇に葬ったことを見透かされ、奈落の底に落ちた。(高2)
【お題: しめくくる、激論、後ろめたい 】
激論が長く続いていたのでしめくくろうとしたが、後ろめたいことを言わなきゃいけないのでやめた。(中2)
激論の末後ろめたい言葉で締めくくることになった。(中3)
【お題: 異彩、馬耳東風、求道者 】
初めのオリエンテーションでも異彩を放っていたが、求道者のくせして馬耳東風だなんてにわかには信じがたい。(高1)
スポーツの道を求道者として歩む彼は他人の意見が馬耳東風で異彩であった。(高1)
水彩画の求道者の彼女は、先生の意見を馬耳東風に聞き流していて失敗を繰り返していたが、最近は異彩を放つ絵を描いている。(中2)
あの人は求道者ではあるが異彩を放っていて誰の意見も馬耳東風だ。(中2)
求道者の彼は師匠の助言を馬耳東風としているにも関わらず優秀なため、異彩を放っている。(高2)
(パート3へ続く)