この春から春アカに入塾してくれた中1の子。
学校行事や体調不良などでちょっと休みが重なってしまったんだけど、
毎日ワークの和文英訳の出来が明らかに良くなかったんだ。
最初は、本人が少しテキトーにやってしまってるのかな、と思ったけれど、
そうだとしても明らかにおかしい。
で、これは何か他に原因があるのは間違いないと思って、本人と話をしてみたんだ。
ちょうどこちらの欠席が続いてしまった期間が、
be動詞と一般動詞の学習までは一応一通り終えたけど、まだまだ演習が十分ではなく生焼けの状態、
という時期とかぶってしまったので、一抹の心配は抱えていたのだが、
この間、学校の授業では何をやったか、どのように進んだのかを聞いてみたんだ。
そしたら、悲しいことに僕の不安は見事に的中してしまった。
学校の授業は、事前に先生が課した宿題を解説していく、という進み方がほとんど。
そして、重要なところは「教える」のではなく、
「生徒が自分で調べてきてそれを授業の場で発表させる」というスタイル。
ああ、そう来たか~。
これ、ひと昔前にほんのちょっとだけ流行った
「反転学習」(アクティブラーニングの一形態)的なやり方だよね。
何やら、海外(アメリカだったかな?)で絶大な効果が出てるということで、
鳴り物入りで紹介されたスタイルだけど、
多分、ほとんどの教育現場で全くと言っていいほど効果が出なかったんだろうね。
まるで一発屋の芸人みたいに、一瞬で消え去った記憶がある。
でもさ、ちょっと考えれば分かりそうなことなんだけど、どうなんだろう。
今までまともに英語に触れてない中1の子たちが、
自分で調べるだけで正しい知識が身につくわけが無いじゃん。
日本語と全く異なる構造をした「英語」という言語。
日本語脳には理解不能なことが山ほどある「英語」という言語。
これを実質「英語初心者」の中1の子たちに、自分たちの力だけで理解してみな、っていうのは、
言葉を選ばずに言うと「拷問」にも近いものなんじゃないか?
だから、この子にはこう言ってあげたんだ。
「残念ながら、それは「ガチャ外れ」だね。でも、それを嘆いてもしかたないから、
学校の授業では先生の話を目で聞くようにして、
内容的な部分は塾でしっかり学んで固めていこうな」って。
今後、この子の英語は全て僕が責任を持って育てていく。
ちなみにこの子が通ってる学校は、埼玉県の中堅私立。
「英語に力を入れている」と大々的にPRしている学校だ。
以上、春日部アカデミーから福地がお届けしました!