昨日、久々に父と語り合った。
1940年生まれだから、御年85歳。年相応に色々衰えてきてる、そんな父親。
そんな父と、ふとしたところから「勉強」についての話になったんだ。
父が言うには、
「覚えるだけ」とする勉強、「覚えることが目的」の勉強は面白くない
奇しくもこれ、表現や言葉は違えど、僕がいつも生徒たちに話してるのと同じ内容だ。
賛否両論あるかもしれないが、
覚えることを目的にすると、勉強はあまり楽しいものではなくなる。
無理に「覚えよう」とすると、かえって人間の脳は拒否反応を起こしてしまうものだ。
そして実は、こうやって無理やり覚えたとしても、テストではあまり役に立たない。
逆に、覚えた知識を「使える」ようになった時。
それこそが「楽しさ」のレベルがポンと上がる瞬間だし、
そのレベルに到達して初めて、「テストでも安心して使える」ものになる。
そしてまた、
同じ「覚える」にしても、意味も分からずとにかく覚えようとするのは苦痛にしかならない。
おそらく量が増えていくうちに脳もパンクするだろう。
そうではなくて、「これはこういうことなんだ」とちゃんと理解した上で覚える。
そうしないと正しく覚えることは出来ないし、
特に意識しなくても自然と覚えてしまうことも多くなる。
まさに「一石二鳥」だ。
勉強の際に「覚える」ことは切っても切れない関係だが、
それはあくまで「手段」であって、「目的」ではない。
僕の中にあるこの考えのルーツは父親にあることを改めて知ることができて、
なんだか嬉しくなった。
以上、春日部アカデミーから福地がお届けしました!