昔、自動車教習所に通ってた頃の話。
今でも忘れられず、僕にとって一つの教訓になってる出来事があった。
教習所経験者なら分かると思うが、
自動車教習所は実技(車の運転)と学科(道路交通法)の2つのコンテンツがある。
その中で僕は、学科のある部分がよく分からなかったので、
窓口の近くにあった「何でも質問コーナー」的なところに質問しに行ったんだ。
あ、思い出した。
「駐車」と「停車」の違いだ。
その時のスタッフの対応が、今でも忘れられない。
「え?そんなの、テキストの中に書いてありますよ?ちゃんと読んでから質問しに来てください。」
と、僕の顔をまともに見ることも無く、冷たくあしらわれておしまいだったのだ。
既に塾の仕事を始めてた時期だったので、
この対応をされた瞬間、本当に、心の底から
「ありえない!なんてひどい対応なんだ!」
と思ったものだ。
僕にとっては初めての質問で、
どうしても理解ができなかったことなので質問しに行ったまでだ。
しかも、「分からないことは何でも質問どうぞ」とも言われてたし。
たしかに、テキストの読み込み甘かったのかもしれない。
しかし、それにすら気付くことがその時の僕には出来なかったのだ。
にもかかわらず、あの対応。
あの瞬間、僕のモチベーションが音を立てて落ちていったのを今でも覚えてる。
あれ以降、二度と質問をしに行くことは無かった。
この経験、今は反面教師として僕の中に生き続けてる。
あの時の僕と同じ気持ちを僕の大切な生徒たちにさせたくはない。
もちろん、させてはいけないことでもある。
何度も何度も同じ質問をしに来る生徒は論外ではあるが、
どんな生徒からのどんな質問にも僕は体全体で受け止めて、それに答えていく。
塾講師としては当たり前のことではあるが、
ちょっと油断したりすると、意図せずそのような対応をしてしまう可能性もゼロではない。
その危機感も常に持ちつつ、である。
以上、春日部アカデミーから福地がお届けしました!