この仕事の大きな醍醐味の一つは、
ある子が急に良くなっていく、その瞬間に立ち会えることだ。
それまでは、問題を解くのもゆっくり。正答率も決して良くない。
そんな状態だった子が、
ある時から急に、それこそ僕も気付いたら「え?マジで?」って思うくらい、
まるで別人のように問題をスラスラ解き始めるようになる。
正答率も上がってくる。
そんなことが、実際にあるのだ。
もちろんそれは、ある時から急にそういう変化をしたということではないだろう。
そこに至るまでの長い道のりがあり、
しかし、その時の変化は非常に小さく、見過ごされてしまうくらいのもので、
でも、本人の中では日々、良い変化が少しずつ積み重なっていき、
ある時それが「誰の目にもわかる変化」として表に出てくる、ということなのだろう。
そう考えると、その子の良い変化、他の言葉で言い換えれば「成長」は、
余計に嬉しく、感慨深いものなのだ。
そして、こういう子たちにはいくつかの共通点がある。
その中でも僕が重要だと思うのは、
「素直であること」、「謙虚であること」、そして「会話がちゃんと出来る子」だ。
あれ?こう書いてて思ったけれど、僕がこの記事で書いたことと全く一緒ではないか。
これって、性格的な要素も大きいのかもしれないけど、
先天的なものではないので、自分が、そして周りの大人たちが意識をすれば、
少しずつ身についていくものだと思う。
こういう、「人としての大切さ」みたいなところをちゃんとしていくことが、
実は勉強にも良い影響を及ぼしていく、っていうことなんだな。
以上、春日部アカデミーから福地がお届けしました!