兄弟姉妹全員に平等に等しく接すること。
理想ではそうすべきかもしれないけれど、
現実はなかなか難しいのかもしれない。
そりゃそうだ。
兄弟姉妹と言ったって別人格。
上の子ではうまくいったことが下の子では全然うまくいかない、
なんてことも当然のようにあるだろう。
でもね、
そこにあまりにも差があり過ぎるのは、
ちょっといかがなものかと思う、こともある。
どっちかに偏っちゃうのは仕方ない。でも、やっぱりちょっと悲しい。
他人の僕がとやかく口出しするところじゃないのかもしれないけど、
実際僕が今までに見てきた子たちの中にも、ごくたまにではあるけどそういう子がいて、
そういう時は、やはりどうしても、
「もう少しこっちの子の方も見てあげてほしいな」って思ったものだ。
たとえば、
ある一人がスポーツの全国大会に挑んでおり、日夜その練習に付きっきりの親御さん。
ある一人が難関校受験を控えており、日夜その子に付きっきりの親御さん。
そういう場合、無意識のうちに「じゃない方」の子の方にかける時間が少なくなってしまうのかもしれない。
全てのご家庭でそうだとは思わないし、むしろこういうご家庭の方が希少なのかもしれないけれど、
やはり実際に、「じゃない方」の子がそういう状態になってしまってるのを見ていると、
居ても立ってもいられない気持ちになってしまう。
こういう子たちの多くは、
人とのコミュニケーションが下手だったり、
相手の顔色をうかがうような言動が多かったり、
色々なことに対して自信を持ててなかったり、
自分の本当の気持ちを自分の中に押し殺してしまったり、
どこか自分を取り繕ってたり、
っていうことが多い。
もちろん、勉強にも悪影響だ。
こういう子たちを見ていると、何とかして上手く手を差し伸べられないかと思ってしまう。
かと言って、現実的には僕に出来ることは限られてる。
それもまた虚しいところだ。
こういう子たちが将来、「親ガチャ外れ」とか言ったりするのかな。
それもまた、悲しいことである。
以上、春日部アカデミーから福地がお届けしました!